【2024 壁新聞道場!】たのもーーーう!滋賀県 その1
2024.09.11 掲載
滋賀県からは10枚の応募があったよ。今週はその中から3枚をご紹介。
沼田師範よろしくお願いします!
滋賀県 その2
甲賀市「油日小こどもエコクラブ」
SDGs |
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甲賀市「山内エコクラブ」2
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油日小こどもエコクラブのみなさんへ
師範から一言!
油日小学校さんは、2000年に学校ビオトープ「エコパーク」を整備(せいび)し、今は、みなさんの環境学習の場であると同時に、多様な生き物が集まる地域の生息場所となっていますね。
今年の壁新聞では「エコ委員会」主催の自然観察会の様子、1年生から6年生まで全校児童が参加する「環境フェスティバル」報告、さらに児童会ごとのエコ活動や、ふだんの学校生活で行っている「ちょこっとエコ」まで、写真なども入れながらたくさんまとめてくれました。また、さっそうとした忍者のアイコンや「○○の巻」の見出しも、甲賀らしくてとてもよいメリハリになっています。
「エコパーク」は、季節によってたくさんの人が参加する楽しい自然観察会の場となっている一方、「環境フェスティバル」では、3年生は生き物調査を実施し、5年生は「生き物の数や種類を増やしたい」というテーマで活動しました。それぞれの問題意識によって異なる学びの場として活用されていること、すばらしいと思いました。
とっておきのゴシドウ★
学校からの壁新聞では、学年などをしぼった活動報告が多い中、油日小学校さんは、全校で、子どもたちがそれぞれ「自分事」として考えて取り組み、学んだことや気付いたことをしっかり報告されています。まさに『エコ・スクール』とはこういうことかと感心して読ませていただきました。
そんな中、ちょっと気になったのは、今回5年生はエコパークの生き物の数や種類を増やすことをテーマにしました。それは生き物が減ってきたからそう考えたのかな?とっても貴重なデータでもあるため、自然環境や生態系の変化などがわかったら、一度、まとめて教えて欲しいと思います。
また、6年生のみなさんへ。卒業にあたり、入学時からエコ活動をがんばって来た感想などを、ぜひ聞かせてください。きっと後輩(こうはい)のみなさんにも、参考になると思いますよ。
山内エコクラブ 野洲川観察チームのみなさんへ
師範から一言!
野洲川観察チームのみなさんは、「わたしたちの野洲川特派員レポート」として「川」「土」「食べ物」をテーマに活動されました。
さいしょに、壁新聞のまん中に描(えが)かれた、県内最大の川「野洲川」の迫力(はくりょく)ある流れが目を引きます。「川」の活動では、上流の黒滝(くろたき)、本流の徳原(とくはら)、支流の田村川(たむらがわ)や大山川(おおやまがわ)と、たんぼの生きもの観察(かつさつ)や調査(ちょうさ)をしました。また、「土」では、信楽の土での陶器(とうき)づくり、「食べ物」では、昭和20年代の食文化である箱膳(はこぜん)をいただきましたね。
川に入って、きれいで冷たい水を体験(たいけん)したり、石のうらまで返(かえ)して、たくさんの生きものを見つけました。生きものの名前をおしえてもらったら、「すごく楽しくなった」のですね。名前がわかると、区別もできるし、特徴(とくちょう)もわかりやすい。「オオケマイマイ」は、まさに名前のとおりのカラのまわりにトゲトゲの毛が生えたカタツムリ。毛があることで、まわりになじんで敵(てき)から見えにくい効果(こうか)があるそうです。見つけたとき、どう感じましたか?
とっておきのゴシドウ★
今回、野洲川の上流から、本流、支流と場所を変えて生きもの観察や調査をしました。マムシには、びっくりしましたね!!川にはほかにも毒(どく)をもつ虫や魚もいます。また流れがはやいところ、すべりやすい場所などもあります。自然はたくさんの楽しい体験ができるけれど、危険なこともたくさんあるので、注意をわすれないでくださいね。
同じ川でも、場所や季節(きせつ)などにより、見られる生きものの数や種類(しゅるい)がちがうことがわかりました。どうしてかな?これからもゆたかな野洲川の恵みを体験(たいけん)しながら、調べたことや気づいたことをおしえてください。
山内エコクラブ 箱膳チームのみなさんへ
師範から一言!
箱膳チームのみなさんは、作陶(さくとう)体験(たいけん)、野洲川の観察(かんさつ)・調査(ちょうさ)、プランクトン学習とびわ湖の水質調査などの活動をし、今回は「箱膳」について新聞にまとめてくれました。
箱膳は、明治時代までは日本のほとんどの家庭で使っており、地いきによっては昭和40年代まで使われていたそうです。みなさんは、土山町山内の昭和20年代の箱膳文化を学び、地元の食材で作られた食事を体験したのですね。
箱膳は食器の収納(しゅうのう)から、食台(しょくだい)までが1つにまとめられて、ムダなところがありません。食事は必要な分だけ自分で盛(も)り、最後は食器(しょっき)にお茶やお湯をそそぎ、おつけものなどで汚れを拭(ぬぐ)ってそのままいただきます。布(ぬの)で水気などをふいてそのまま裏(うら)返し箱にしまうため、食器を洗うのは、5~7日に1回くらい。野洲川で活動(かつどう)されているみなさんは、「水を大切にし、洗剤(せんざい)などを使わない」箱膳の文化に強い関心(かんしん)をもったようです。写真やイラストとともに、ていねいなレポートをまとめてくれました。感想もよく書けています。
とっておきのゴシドウ★
むかしは小学校に入学するころに「一人前のしるし」として、専用(せんよう)の箱膳をわたされ、それを大切に使ったそうです。食事は、食べものへの感謝(かんしゃ)から始まり、食事のたびに自分で汚れの後始末(あとしまつ)をするよう、お作法(さほう)もおしえられました。
現在は、水道の蛇口をひねれば、水が出ます。よごれをとるスポンジや洗剤も十分あります。しかし水を大切に使い、ごみなどを出さない箱膳文化は世界でも注目されています。体験会には、外国の方からの申し込みもあるそうです。
みなさんも、箱膳に込(こ)められた日本の食への思いを、ぜひまわりの人にも伝えていってほしいと思います。
沼田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
滋賀県 その2
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