岡山ハッケンジャー (岡山県)
山間のエリアを車で走っている時、急斜面の上を飛ぶクマタカを見つけた。車をとめて観察した。
つかのま雄大に輪をえがいて飛ぶと、今度は森に飛び込んでしばらく姿を現さず…、そんな行動をくりかえした。
猛禽類に出会うとワクワク・ドキドキするが、なかでもクマタカは特別に格好いい。クマタカは翼の幅もひろく、翼の後ろの縁に丸みがあって、雰囲気も独特だ。
雄大に空を飛ぶ様子には、王者のオーラがある。ホレボレしながら、クマタカに見とれた。メンバーは、望遠タイプのコンパクトデジカメで写真を撮った。
クマタカの生息場所について調べてみた。
クマタカの繁殖には、営巣できる高木が必要になる。
また、高木~低木のバランスよく、森が階層構造になっていることも重要ということ。そういった森は、クマタカが出入りできる空間も広く、日光も段階的に入るので林床の植生も多様で、エサになる動物も多く育つようだ。
反対に、人工のスギ林などは、高さも均一で日光も入りにくく、管理されていないと、林床も暗いヤブになってしまう。そうすると、エサになる動物も減ってしまうようだ。
林業が衰退して森が利用されなくなると、森が放置されて、クマタカには良くない影響があるようだ。
林業など、人間の森の利用の仕方が、生きものや環境に影響を与えるようなので、いつか、林業についても調べてみたい。クマタカについて学ぶことは、森について学ぶことだということが分かった。
クマタカは数の少ない猛禽類で、ウサギやヘビなどを捕食して食べる。以前、ヘビをつかんで飛ぶ個体を見たことがある。エサになる生き物が育つ環境や、繁殖できる場所を残せるよう、クマタカのSOSに耳をかたむけたい。
★観察する際には、生きものを驚かせてインパクトを与えないように十分注意したい。決して近づかず、また、大きな声を出さないよう注意したい。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
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