活動レポート

活動レポート

越冬中のゴミムシダマシを観察したよ

岡山ハッケンジャー (岡山県)

活動日:

2017年03月05日

参加メンバー&サポーター数:

2人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

転がっていた朽木を割ってみたら、中から、越冬していたゴミムシダマシ(成虫)の仲間が出てきました。

ゴミムシダマシは、コウチュウ目ゴミムシダマシ科に属する昆虫。「ゴミ」とかわいそうな名前がついているが、形も大きさもバリエーションが広く、面白いグループだと思う。昨年、キノコに集まる虫の観察会に参加してから、朽木や菌類などを食べるゴミムシダマシの仲間に面白さを感じている。

参加者のようす

よく見かけるので、ゴミムシダマシの中でも、エグリゴミムシダマシのグループということは分かる。ただ、このグループは、ぱっと見で同じようなものが多く、図鑑によると日本に15種類いる。

外見だけでは種をしらべられないので、「ゴミムシダマシ」専門の図鑑で、顕微鏡をのぞきながら種を調べてみた。こういうのを調べるのは、わくわくする。

科・亜科・族・属などの分類については、倉敷市立自然史博物館でいつも教わっているので、図鑑を調べる時に役立っている。

感想・気づいたこと・考えたこと

まずは、色・形などの外見と、分布の情報から、5種類くらいまでは、ぱっと絞り込んだ。

つぎに、頭部の腹側にある「舌状突起(ぜつじょうとっき)」という箇所に毛が生えているかどうかがポイントの一つ、ということで、顕微鏡をのぞきながら検証した。毛を確認する以前に、そもそも「舌状突起」の場所を把握するのに苦労した。ここを間違えると、全ての判断を誤るので、慎重に観察した。

次に毛があるかどうか確認した。視野がやや暗かったので、ライトの光の角度を変えながら照らし、本当に毛が生えているのかどうか、慎重に見きわめた。びっしり毛が生えているのが見えた!

顕微鏡の使い方も、慣れてはきたが、まだまだこれから。顕微鏡の視野を明るくするために、ペンライトを照らしながら作業した。

あとは、体のコブや、脚の特徴、など他いくつかのポイント…を確認して、最終的に「モトヨツコブエグリゴミムシダマシ」だと判断した。

もっとも、ふつうにいる種だが、すごく納得できた。

その他

ぱっと見て区別がつかないような虫でも、別の種類だったり、生きものの世界は広くて面白い。

岡山ハッケンジャーのみんな、報告ありがとう!
今回も、専門的なレポートをお送りいただきました。甲虫のなかまは種類が多くて、ゴミムシダマシというと、なんとなくマイナーな種類です。きちんと種まで同定するのは難しいのですが、同定の様子がくわしく報告されていました。同定結果に納得しましたよ!
同定は倉敷自然博物館にお手伝いいただいているのですね。この博物館の昆虫部門は、子どもたちへの普及活動を熱心に行っていることで全国的に有名です。岡山ハッケンジャーのみんなのような人材の育成にも貢献されていることも分かりました。
甲虫は図鑑がしっかりしているグループですが、昆虫の中には図鑑がなくて、論文を調べなければ同定できないグループがたくさんあります。生きものの世界は広くて面白いですね。
次の報告もまっています。
エコまる
岡山ハッケンジャーのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名岡山ハッケンジャー
  • 所在地岡山県
  • クラブの種類近所や地域のお友達

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