岡山ハッケンジャー (岡山県)
野生哺乳類を調査している方に同行し、日没後の山でムササビの確認調査を行いました。姿を見ることはできなかったけど、フィールドサインにより、そこに暮らすムササビの気配を感じることができました。
当日の参加者は、専門家のかた、もうひとかた、サポーター、メンバー(小6最年長メンバー)の4名。ムササビは夜行性で、日没後30分ほどで活動開始し、餌さがしを始めるとのこと。
日没30分ほど前に現地に到着し、葉っぱの食痕やスギのひっかき傷を見ながら、スタンバイする場所を決めました。
日没10分ほど前から、陰にかくれて、ムササビの出現を待ちました。当日の日没は19:19だったのですが、それぞれの持ち場で、20:00過ぎまで待ちました。
周囲にあかりはなかったけど、月のあかりもあって、うっすらと周りが見えました。
夜の山はとても一人では行けないが、複数名いたのでワクワク楽しい体験だった。(※途中の道も、スタンバイした場所も、ある程度整備された、安全上、問題のない場所です)
現地へ向かう道中、岩場に住むタワヤモリの孵化後の卵が見られたり、キョキョキョキョとヨタカの鳴き声が何度も聞こえたり。また、日没直前に、たくさん飛び始めたヤンマのなかまが気になった。とっても楽しかった。
ムササビは大型のリスのなかまで、岡山県レッドデータブックでは、準絶滅危惧種とされている。スギなど大木のウロに営巣するが、この様な大木が減っていることから、すみかをうばわれているらしい。
また、ムササビは木から木へ、皮膜で滑空しながら飛び移るので、巣をつくる大木だけでなく、まわりの木も大切だと学んだ。ムササビの利用するスギには、よじ登ったときにひっかき傷ができるので、表面にケバケバが出来る。
また、ムササビは植物食。樹木の葉を食べるときは、二つ折りにしてかじる習性がある。そのため、左右対称の食痕ができる。今回、食痕のフィールドサインが見つかった。
ムササビのフンを探してみたが、見つからなかった。フンがあれば、最近、ムササビが活動した証拠になるのだけれど。。以前、別の山で見たことはあるが、ムササビのフンは、正露丸のような形だ。
ムササビが少なくなっているのも、山の様子が変わってきているからなのか?もしかしたら、ヒトの山の利用の仕方が変わってきているのかもしれないと思った。そのあたりは、ゆっくりと調べてみたい。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
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