岡山ハッケンジャー (岡山県)
岡山でも始まった「生命大躍進展」に行ってきた。約40億年前から人類までの、生きものの進化の歴史を紹介していた。それぞれの時代の中で、遺伝子がひきおこした進化のドラマにメンバーもサポーターもワクワクしっぱなしだった。
アノマロカリスをはじめとする、カンブリア紀の不思議な生きものにドキドキした。また、シルル紀にくらした史上最大級の節足動物・巨大海サソリの化石や、ヨロイをまとった巨大魚・ダンクルオステウスなど、楽しい展示のオンパレードだった。
とくに面白かったのは、脊椎動物の進化の展示。魚類の一部が進化して上陸生活に適応し、初期の両生類が出現するあたりは、ワクワクする化石がたくさん見られた。
面白いと思ったエピソード。
魚類ははじめはアゴを持たず、口を開けっ放しにして海中の有機物を食べていた。それが、エラを支える骨の一部を進化させ、アゴを獲得した。アゴをもったことで、獲物を力強くかむようになり、食う・食われるの関係がたくさん生じた。追う・追われるの生存競争が激化した。生存競争を生き抜くために、あらゆる方向に進化が起こって、個性的な魚が出現した。など、おもしろい話ばかりだった。
また、肉鰭類という「ヒレに筋肉をもつ」魚類が、浅い水辺で、ヒレを四足へと進化させた話も面白かった。魚が、ヒレを、腕・手首・指へと進化させ、同時に、首・肩・腰を獲得する展示はドラマティックだった。化石を見ながら楽しく学べた。
魚類、両生類、爬虫類(恐竜をふくむ)、鳥類なども、広い目で見ると「同じ脊椎動物のなかま」なんだと、すごく親しみを感じた。
また、古代から脊椎動物のライバルだった節足動物についても、同じ歴史を生き抜いてきた地球の仲間に思えてきた。
さらに、地球の生き物を大きく2グループに分けると、細胞に核を持たない「原核生物」と、細胞の核にDNAをしまいこんだ「真核生物」に分けられるそうだ。最近、勉強した「きのこ(菌)」ですら、僕たちと同じグループということが分かった。
過去・現在を含めて、地球の色々な生きものを、さらに身近に感じることが出来た。進化の歴史の上に生きている、現代の生き物はかけがえのないものだと感じた。さまざまな生命のバトンを、未来の地球にひきつがなければならない。
地球の歴史上で、過去5回起こった大量絶滅(ビッグファイブ)について学んだ。気候変動、いん石の落下など、原因は様々だった。現代でも多くの生き物が絶滅しかかっている。その現実をうけとめ、真剣に未来の地球について考えないといけない。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)