岡山ハッケンジャー (岡山県)
絶滅危惧種、アユモドキの稚魚の観察に参加した。専門家の方から、アユモドキについて教わることができた。
アユモドキは黄金色で、本当に美しい魚だ。
アユモドキは「ふだん」は川の石垣のすきまなどで生息する。そして「産卵」は、川の増水や、田んぼに水を引くときに出来る「一時的な水域」で行われる。
また、繁殖場所には、植物が生えていることも重要といわれる。
そして、アユモドキが生きて行くためには、
「生息する場所」「産卵する場所」「生息場所-産卵場所を行き来する水路」の3つがそろうことが必要だ。
アユモドキが生き残っていく条件が、とてもきびしいものだということを感じる。
現在では、河川や用水路も整備されたため、
河川が増水しても「はんらん」がおきにくく、河川から産卵場への移動が難しいようだ。
アユモドキを守るには、アユモドキのくらしを理解し、
生息地のまわりの整備には十分な注意が必要だと思う。
アユモドキは岡山と京都にしかいないようだ。いままでも、産卵場の草刈りや、鳥(サギ)を防ぐネット設置のボランティア活動に参加したが、これからも、自分たちに出来る活動の機会があれば、参加していきたい。
また、河川の氾濫による「一時的な水域」が必要な絶滅危惧種は、他にもいたような気がする。今度、またまとめてみたい。
アユモドキは1977年に国の天然記念物に指定され、2004年には種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている。もちろん、捕獲は法律でかたく禁止されている。
環境省第4次レッドリストでも、「絶滅危惧ⅠA」とされ、昨年は国際自然保護連盟(IUCN)でも、もっとも危機的な絶滅危惧種とされている。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)