岡山ハッケンジャー (岡山県)
きのこ(菌類)に集まる虫の観察会に参加した。まず、講師の先生から、きのこについて説明があった。
先生のコメント「大きく分けて、地球には5種類の生物がいる。『原核生物』、『原生生物』、『植物』、『昆虫』、『菌』」の5種類。そのうち、手に取ってかんたんに見ることができるものは『植物』『昆虫』『菌』の3種類。ただ、『菌』については、案外、ヒトからは意識されていない。しかし、菌は生態系の中で、食物連鎖の中で、重要な役割を果たしている。きのこは菌の仲間。ヒトもきのこを食べる。そして、虫の中にはきのこを食べるものがいるので観察してみよう」というもの。
とても分かりやすいお話で、メンバーとサポーターは、大きくうなずきながら聞き入りました。
主にサクラに生えた、カワラタケについた虫をトレイにふるい落とし、選り分けて観察した。キレイな甲虫が沢山見つかり、メンバーは夢中になった。1㎝を超える虫はわずかで、2mmくらいの虫もたくさん見つかった。見落とさないように目を凝らした。
採集した虫を、研修室に戻ってマイクロスコープで観察した。ゴミムシダマシ科、エンマムシ科・ハネカクシ科、ヒゲナガゾウムシ科などの甲虫が見つかった。メンバーはメモを取りながら話を聞いた。
沢山見つかったのは、写真右上のモンキゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)だった。8mmほどの甲虫だったが、黒と赤のもようがとてもキレイだった。マイクロスコープで触角を拡大すると、とても面白い形だった。
また、写真左下のクロツヤキノコゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)は、5㎜ほどの甲虫で、よく見ると頭部に2本の角が生えていた。
きのこを食べる甲虫とは別に、「きのこを食べる虫をさらに食べる」ためにやってきたキノコアカマルエンマムシ(エンマムシ科)なども見つかった。きのこを中心に、食う・食われるの関係が成り立っていることを実感した。
菌類(きのこ)も地球でくらす仲間だということを感じるよい機会となった。チャンスがあれば、今度はメンバーで「きのこ」についても勉強する機会を探してみたいと思う。とっても楽しい、大満足の活動になった。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)