岡山ハッケンジャー (岡山県)
岡山県で分布を広げている甲虫ヒラズゲンセイを観察した。ヒラズゲンセイはツチハンミョウ科ゲンセイ亜科に属する甲虫だ。この場所は、毎年観察されている。それでも、これだけ多くの個体が一か所に集まっていたのは初めてみた。真紅のカッコイイな虫なのでメンバーは喜んでいた。
ヒラズゲンセイは2006年に岡山で初めて発見されて以来、はじめは「県南部」で記録が増え、近くの公園などでも沢山見つかるようになった。その後、「県北部」では2013年に初めて記録され、さらに県内の分布を広げている。
ヒラズゲンセイは、近年、岡山県内で急速に分布を広げているので、クラブでも注目している。博物館の記録なども参考にしながら、分布を調べて行きたい。
ヒラズゲンセイの幼虫は、クマバチの巣に寄生する。クマバチの成虫について分布を広げたり、クマバチの幼虫や花粉を食べているということ。また、体の節からカンタリジンという「有毒」な物質をふくむ液を出し、さわると皮膚炎を起こしたりするということ。 カッコイイ虫だが、メンバーには素手で触らないように注意している。ヒラズゲンセイの生活についても、もっと詳しく調べてみたい。
ヒラズゲンセイについては、公園や民家周辺でよく確認されている。都市公園のフジ棚などでみかけることも多い。かならずしも自然豊かな場所が必要なわけではなさそうだ。今後は、ヒラズゲンセイが急に分布を広げている「原因」など、環境についても考えていきたい。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)