岡山ハッケンジャー (岡山県)
市街地の用水路で行われた水辺教室に参加した。この観察会には、最年長のメンバーは6年間、毎年参加している。用水路掃除の為に、水門を止めるタイミングで行われているもので、街中の生き物を観察できる貴重な機会です。また、いつも、同じ時期に、同じポイントで行われているので、過去のイベントと比較することもできる。
すこし早めに現場に到着し、まずは、目視で用水路をチェック。川の環境を広く見られるので、川に入る前のこのチェックを大事にしている。シュッと細長い6~7センチの小魚の群れが見えた。ウロコの光ぐあいから、コウライモロコだろうと話しあった。大型の魚は全く見られなかった。用水路の壁面がえぐられており、出入りするハゼの仲間が見られた。ミシシッピアカミミガメが出入りしていた場所があり、このポイントのえぐりは奥が深く、魚が沢山隠れているだろうと予測した。また、砂が堆積した部分があり、おそらくカマツカが隠れているから探してみようと話した。いつも見られるタナゴの仲間は、上からでは確認できなかった。
実際に、川に入り、他の参加者約30名(小学生)と、指導者の大人5名ほどで、約1時間ほど魚とりをした。道具はタモ網のみ。15種類の魚がとれた。過去の同じ場所のイベントに比べ、あまりの少なさにメンバー、サポーターともに驚いた。
(確認種)コウライモロコ、アブラボテ、カワムツ幼魚、チュウガタスジシマドジョウ、メダカ、カマツカ、ヌマチチブ、ヨシノボリ類、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ギギ、ズナガニゴイ、カジカ幼魚、オヤニラミ、ムギツク 毎年、たくさんとれる、ヌマムツ、オイカワがいなかった。また、タナゴ類はアブラボテが2~3匹いたのみで、毎年見られているヤリタナゴ、カネヒラもいなかった。
また、イシガイ科の2枚貝も非常にすくなかった。種類だけみると、イシガイ、マツカサガイ、ニセマツカサ、カタハガイ、トンガリササノハガイと、まずまずそろっていたが、個体数が、過去のイベントとくらべ、はっきりと少なかった。タナゴはこれらの体の体内に産卵するので、タナゴが少ないこと関係しているのだろうか?と話あった。 反対に多かったのは、ウキゴリ(写真)、ヌマチチブ、コウライモロコ、カマツカだった。
魚が少なかった原因について、カワウが増えたことなども考えられると、指導者の方から話が出ていた。他にもいくつか要因があるのか?これからも、調べていきたい。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)
岡山ハッケンジャー(岡山県)