岡山ハッケンジャー (岡山県)
GWにメンバーがオサムシ(アキオサムシ)をつかまえ、飼育している。
オサムシは「地をはう王者」と言われるが、翅が退化して飛ぶことができない。そのかわり、素早い動きで走り回る様子を観察した。地上を徘徊して餌を食べる肉食性ということで、ミミズや昆虫の幼虫などを与えて飼育している。捕まえた場所の環境を再現する為、腐葉土を湿らせ、落ち葉をかけた。
飼育してみた感想から、オサムシがくらす環境は、(種によって違うとは思うが)落ち葉が積もったような森林で、ミミズなどの餌が豊富いる土壌のようだ。
(一部をのぞき)飛ぶ能力をあえて捨てたという、進化の過程も興味深い。飛ばないため、地域ごとに種が細かく分かれていて、見た目が似ていても種が異なる場合があるようだ。見た目だけで判断できない奥深いグループだと思う。
川などの障害が種の分断をもたらす事もあるようだが、現代では、宅地開発や森林伐採、道路建設など、ヒトの活動が、彼らの生息域を分断することも多いのではないかと想像する。
人間活動の影響も見つめていきたいグループだ。メンバーが生きものの暮らしを考えるきっかけになりそうな虫だと思う。
メンバーは、これまでもオサムシの仲間に興味をもって種類を調べたり標本をつくったりしていたが、飼育をした経験はなかった。飼育することで考えたり、興味をもって調べることが出来ている。
また、本で調べたところによると、オサムシの仲間は、成虫は肉食ではあるものの雑食的な部分もあり、飼育下では果物なども食べるという。一方、幼虫はカタツムリ・チョウ目のイモムシ・ミミズ類など、種によって依存している餌が異なるようだ。機会があれば、卵や幼虫も育ててみたい。
岡山ハッケンジャー(岡山県)
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