OMRCこどもエコクラブ (沖縄県)
1.『傷病鳥獣保護ってなぁに?』…鳥たちを助けるために、活動している3団体の代表の方からお話を聞こう。
2.『大空へ向かって羽ばたけ!』…1年以上かけて飛べるようになった鳥たちを、みんなで野性に帰そう!
3.『まとめ』…鳥たちのために、私たちができることはなに?みんなで考えよう。
今回は、沖縄県の傷病鳥獣保護事業に参加している施設で、リハビリを終えた鳥たちが野生に帰る瞬間に立ち会いました。OMRCこどもエコクラブだけでなく、もとぶ元気村こどもエコクラブの皆さんとの合同で、総勢60名での大イベントです。こどもたちはもちろん大人たちも“傷病鳥獣”なんて言葉を聞くのははじめて。まずは沖縄県の職員の方、ケガした鳥の治療をしている獣医さん、リハビリをしているボランティアの方と、3名の先生から授業を受けました。しっかりお話を聞いて、“傷病鳥獣”とは、人間のせいでケガをしてしまった野生のいきものたちだということがわかりました。ケガをしてしまう理由もさまざま。交通事故、ガラスへの衝突、人間が捨てた釣り針や釣り糸に引っかかってしまったり、ゴミを飲み込んでしまったり・・・。放し飼いや、人間が捨てたイヌやネコに食べられてしまうこともあると聞いて、子供たちも驚いていました。獣医さんのもとに運ばれた動物たちのケガの写真はとても痛々しいものでしたが、みんな目をそらすことなく真剣なまなざしでみつめていました。リハビリを担当しているボランティアの方からは、リハビリをしても翼がなくなっていたり、目が見えなくなっていたりして二度と野生に帰れない鳥もいること。その鳥たちが寿命を迎えて死ぬまで、せめて楽に暮らせるようお世話をしていることを教えてもらいました。
無事リハビリ生活を終えた鳥たちが私たちの掛け声の後、バタバタバタッと大きな羽音を立てて一斉に飛び出していく姿を見た時、大きな歓声が全員から上がりました。「頑張ってね!元気でね!」と、子供たちが一生懸命鳥たちに声援を送っているのを見て、私たちもとても感動しました。
これまでの活動でも、人間のせいで傷つくいきものがたくさんいることを学んできましたが、実物を見ることで、こどもたちはより真剣に、自分たちができることは何なのかを考えられたようです。考えたことをお友達やおうちの方に伝えていけば、傷つくいきものは少しずつ減っていくのではないでしょうか。
来月でいよいよ最後の活動ですが、みんなで楽しい活動にしたいと思います!
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
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