福岡工業大学附属城東高等学校 科学部 (福岡県)
博多湾の環境保全に取り組む博多湾NEXT会議の皆さんと一緒に博多湾西部の今津の海岸にアマモの種子を入れた団子を海に投げ入れました。
初めに博多湾NEXT会議の会長である川口先生からなぜアマモを増やす必要があるのか、アマモは海の生きものにとってどのような役割を果たしているのかなどの説明を受けました。その後、団子1個につきアマモの種子数十粒を寒天粘土で包み、アマモ種子団子をたくさん作製しました。アマモ種子団子作製後、海岸に移動し、作製したアマモ種子団子を海に向かって投げ入れました。
今回は総計で500粒ほどのアマモの種子を使用しました。アマモの種子が多い分団子をたくさん作製したため、投げ入れることがとても大変でしたが、無事全てのアマモ団子を海に投げ入れることができました。今回海に投げ入れたアマモの種子は順調に成長すると6月頃に1mほどにまで成長します。6月頃に大きく成長したアマモがたくさん見れることをとても楽しみにしています。
アマモの種子を寒天粘土で包むときに寒天粘土が固く、なかなか上手く包むことができませんでしたが、たくさん作製していく中でだんだん慣れてきて、最終的にはスムーズにアマモ種子団子を作製することができました。中には団子の形を星形にしたり、餃子のような形にしたりして楽しみながらアマモ種子団子を作製している様子が見られました。今回は500粒と多くのアマモの種子をアマモ種子団子にすることで作製にとても時間がかかると思っていましたが、博多湾NEXT会議の皆さんと私たちで協力して作製したことで比較的短時間でたくさんのアマモ団子を作製することができました。その後、掛け声に合わせてアマモ種子団子を海に投げ入れました。遠くに投げ入れるほどアマモ場の面積が広がると聞き、参加している人たちはより遠くに投げようと頑張って投げ入れていました。
アマモは海で暮らしている多くの生きものたちのすみか、えさ場、隠れ場そして産卵場所となっています。このことから「海のゆりかご」とも呼ばれています。また、窒素やリンを吸収することで水質や底質を浄化するはたらきを持っています。最初はアマモがこのような役割を果たしていることを全く知りませんでしたが、川口先生からの説明を聞いてアマモは海にとってとても大切なものだと学ぶことができました。
近年、埋め立てや水の汚染により、アマモ場は減少しています。そこで今回行ったアマモ団子投げは誰でも気軽にアマモ場を増やすことができるとても良い方法だと思いました。これからもアマモ場を増やす活動に積極的に参加し、「海のゆりかご」と呼ばれるアマモを保全していきたいと思いました。また、アマモの大切さをイベントなどでアマモを知らない人たちにも伝えていきたいです。
次のブログもお楽しみに~
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