OMRCこどもエコクラブ (沖縄県)
1.「グループわけ」…窯を担当するファイヤーグループと生地を作るパティシエグループに分かれよう!
2.「野外クッキング」… みんなで協力してクッキング!ポイントはチームワーク!
3.「フードマイレージについて」…生地に使った食材はどうやって手元に運ばれてきたのかな?
4.「試食会」…いただきま~す!どんな味、食感になったのかな!?
今回は野外クッキングでバームクーヘンを作りました。まず2つのチームに分かれ、さらにそのチームの中で、窯担当のファイヤーグループと、生地を作るパティシエグループに分かれました。ファイヤーグループは張り切って薪を探しに出掛け、薪の積み方をみんなで考える姿がみられました。パティシエグループは、メレンゲを作る為、「腕が痛い!」と言いながらも、交代しながら頑張って混ぜていました。生地が出来たら、今度は生地を重ねて焼いていきます。煙や熱さと戦いながらも、出来上がっていく姿に、子ども達は心を弾ませていました。バームクーヘンが分厚くなっていくと、「形になってきた!」と子ども達は大興奮! そして、2時間かけて、バームクーヘンが完成しました!バームクーヘンを冷ましている間、今日使った材料がどこから、どうやって手元に届いたのか考えました。食材の運搬にもCO2が排出されます。地域で作られた食材を買うことが、地球にやさしいことを知り、「値段だけじゃなくて、産地も見てみる!」と子ども達の買い物に対する意識も変わったように感じました。出来あがったバームクーヘンが冷めたので、包丁で切ってみると・・・まるでお店に売っているバームクーヘンのようでした!試食をすると、同じ材料で作ったのに、それぞれのチームで味や食感が違うことにビックリ!「焼き方で味が変わるんだ」とつぶやきながらも、みんな美味しそうに食べていました。
ドイツのお菓子であるバームクーヘンは、長時間かけて熱い中で作られる為、バームクーヘンを作る職人の寿命は短いといわれています。活動日は寒かったので、火を使う野外クッキングは身も心も温まりましたが、やはり火の近くの作業は熱いもの!竹の棒に生地を付けて焼き、また生地を付けて焼くと、何度も繰り返して行うので、時間や手間のかかるクッキングです。この活動を通して、子ども達は食べ物を作る大変さも実感したようです。子ども達が試行錯誤しながら作ったバームクーヘンなので、出来あがったときの感動も大きかったように感じます。また、今回はチームワークが大切だったので、みんなでコミュニケーションを取って協力し、チームの絆も深まった活動でした。
今回のバームクーヘンの材料で使用したバターや卵ですが、バターの産地は北海道、卵は沖縄でした。今回はこれらの食材にも興味を持ってもらいました。これらの食材は、産地から手元に運ばれる際に、車や飛行機で化石燃料が使われ、CO2が発生します。この『フードマイレージ』について、大きなイラストを使って、子ども達と一緒に地球にやさしい買い物について考えました。運送距離が近い地域の食材や、スーパーにいくまでの交通手段を考えることが、地球の環境を守ることにも繋がります。何気ない買い物にも環境問題が関わっていることを知り、子ども達も驚いた様子でした。
今回は火を使うという、少し危険の伴う活動でした。子ども達自身が、どうしたらバームクーヘンを安全に焼けるのか考える姿が印象的でした。竹を置く支えの木を設置したり、風の向きを考えたり、役割分担や交代の順番を決めるなど、様々なアイディアがでてきました。サポーターは最低限の情報しか与えず、あとは子ども達に考えてもらいました。チームでの作業なので、自分のことだけでなく、相手のことも思いやる優しさが見えました。子ども達に、今度また焼くとしたら、どんなバームクーヘンを作りたいか問いかけると、「いびつな形を直して、お店に売っているようなバームクーヘンみたいにきれいな形にしたい!竹につけるときに、ゴムベラを使う!」や「今回は焼き過ぎて、ちょっと硬かった。焦げ目を薄くしたら美味しく作れることがわかったから、薄い焦げ目を作る!」と様々なアイディアを聞くことができました。
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