玉一アクアリウム (兵庫県)
神戸市ではヒラテテナガエビが絶滅危惧Bランクに指定されています。「高知県1泊研修に行った時に調査をして、ヒラテテナガエビが捕れたら試食をしたいね」ということになり、昨年からお世話になっている四万十川財団の神田さんたちや、四万十川で活動している小学生のSKくんたちにも協力していただいて、ヒラテテナガエビの試食を兼ねた調査を2時間しました。調査の時に川底の石をめくっていると、石の下にヨシノボリの小さな卵が無数にあり、よく見るとその1つ1つに目玉があり、卵の中で体が動いていたので「もうすぐ生まれる!!」と思っていたら本当にあっという間に集団で孵化して仔魚がたくさん生まれて感動しました。
2時間の調査で、オイカワの幼魚~成魚18匹、ヌマチチブの幼魚~成魚18匹、カワヨシノボリの幼魚~成魚14匹、シマヨシノボリの幼魚~成魚9匹、オオヨシノボリの成魚5匹、ゴクラクハゼの未成魚3匹、カワムツの幼魚3匹、ボウズハゼの成魚1匹、ヒナイシドジョウの幼魚1匹、ヒラテテナガエビの幼体~成体22匹、ヤマトヌマエビの未成体1匹、モクズガニの幼体~未成体2匹、エルモンヒラタカゲロウの幼虫約30匹、チラカゲロウの幼虫6匹、ヒゲナガカワトビケラの幼虫幼虫約20匹、ムナグロナガレトビケラの幼虫3匹、ウエノカワゲラの幼虫約10匹、カミムラカワゲラの幼虫約6匹、ヒラタドロムシの幼虫~成虫9匹、ヘビトンボの幼虫2匹、ハリガネムシの成虫1匹が捕れました。試食用のヒラテテナガエビの成体14匹を残し、他は全てリリースしました。
地元で活動しているSKくんたちは、ぼくらと違ってバンバン捕れていたので「すごいな‼」と思いました。四万十川財団の神田さんたちもヒラテテナガエビを一緒に捕ってくださって、地元の人たちが一番おいしく食べているヒラテテナガエビの炭火の塩焼きを河原で作ってくださって、初めて食べたヒラテテナガエビの味は香ばしくて身が甘くて、とてもおいしかったです。仁淀川の水の流れるスピードが早くてびっくりしたけど、調査をすると川底にはいろいろな生物がいてふれ合えたり、地元の人たちとも意見交換や交流ができて、とても楽しかったです。
報告担当:IK(中1)
玉一アクアリウム(兵庫県)
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