2023.06.09 掲載
今月は神奈川県鎌倉市で活動している「ミナタマエコクラブ」さんにインタビューします!
今年で発足7年目。ご家族でいろいろな活動にチャレンジされているクラブさんです(^^)
クラブのSDGsアクション
今の住まいの周辺には、ウグイスをはじめとした多くの鳥や、カタツムリ・カマキリ・トンボなど多くの生き物が身近に生息しています。メンバーの希望から、自宅でメダカ・カブトムシなどを飼い始めたことがきっかけで、もっと生き物や自然に親しむ活動をしたいと思っていました。
当時購読していた新聞で絶滅危惧種に関するカードゲームが開発されたという記事を読んでこどもエコクラブのことを知り、家族でも登録できるとわかって、結成に至りました。
今はメダカ、カブトムシ、ヘビのほか植物も育てています。
メダカは今飼育している世代は3代目です。複数のお友達からいただいたメダカを、近親交配を避けながら育てています。
カブトムシも三代目になります。ご近所の方から野生のメスをもらったところ、とてもたくさん増えました。
ヘビはボールパイソンという種類です。ボールパイソンはいろんな色の個体がいるところが魅力です。
性格は大人しく、名前の由来は、おどろくと丸まる習性から来ています。ボールパイソンはメンバーが将来、自分で繁殖させてみたいと話しています。植物は紫陽花、葉山椒、ローズマリー、ラベンダーなどを育てています。
料理に使ったり、花を家に飾ったりしています。枯れてしまったり、うまく育たないものもあり、試行錯誤です。季節にあわせて形を変える植物から、生き物の力のすごさを感じています。
☆☆☆☆【アジサイ】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【子メダカ】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆【メダカ】
☆☆☆【カブトムシの幼虫】☆☆☆☆☆☆【ボールパイソン】☆☆☆☆☆☆【ボールパイソンの抜け殻】
みんなで頑張っているものとしてはゴミ拾いの活動でしょうか。
自宅から地元の神社までの往復2.5キロの道のゴミ拾いをしています。
住宅街にはゴミはほとんどありませんが、バス停でちらほらとゴミが現れだし、タバコ・空き缶が増えます。大きな道路に進むに従って、お菓子やパンのゴミ、弁当の容器、ペットボトルと増えていき、たくさんのゴミをまとめて入れた袋など、明らかに誰かが捨てたと分かるゴミも増えていきます。
当時小学4年生だったメンバーは、ゴミを拾うことで「どうしてこういうことができるのか、理解できない」と憤りながら、とても疲れていました。
自分たちの行動できれいになることの実感よりも、住宅街には捨てない(あるいは捨ててもすぐに処分される)のに、だれも見ていないとゴミを捨てる人間の性質にがっかりするとともに、「それでも私は絶対にゴミは捨てない!」と決意をしていました。通りすがりの人達にも声をかけてもらえたのは励みになったようですが、こうした活動を継続するには、エネルギーが必要だなと思いました。
今後も活動を続けて、種類や捨てられている場所の分類をしてみたいと思っています。
また、ごみ拾いとも関連して、マイクロプラスチック、サンゴの白化について調べて、小学校の調べ学習で発表しました。
プラスチックごみはすぐに「環境に悪そう・だめだ・ゴミを減らそう」とイメージが湧きやすいのですが、メンバー(当時小5)が「マイクロプラスチック」に特定して調査をまとめたことで、小さいから体内に入ってしまいやすいこと・汚染物質を吸着してしまうこと・食物連鎖によって人間にも結果的に害を及ぼすことなどを知り「マイクロ」の危険性がより理解できたようです。プラスチックの構造上、有機物を吸着しやすく分解もされにくいこと、多くの生体に悪影響を与えることなども調べました。
やはりゴミをきちんと処分することに加え、ほかのメンバーの活動を見聞きし、絶対にゴミを捨てないということを心に誓ったようです。
最近の活動では「植林」です。先日「プロントコーポレーション&こどもエコクラブ・湘南の森 緑の活動」に参加しました。
今回の活動では植え方を教えてもらえたのでコツもわかったようですし、メンバーみんなで力をあわせて効率的に活動できるようになったのがよかったです。植樹後は疲れを感じましたが、とにかく楽しかったし、もっと植えたかったようです。大きくなった木に名札がついてるのもぜひ見に行きたいです。
また、このイベントを成功させるために多くの方がなさっている活動やご尽力に頭がさがりました。
壊すのは簡単ですが、元の形に戻すのにはたいへんな労力と時間がかかることもわかりました。
メンバーにはたいへん貴重な体験となったと思います。言語化できない感覚もたくさん味わっていると思うので、成長とともにこの活動にはこういう意味があったんだと理解することが増えていくのが楽しみです。
ひとつひとつの活動が、生物を知ることや環境を守ることだけではなく、さまざまな人間社会と密に関わっていることをメンバーが気付けるように声掛けをしています。
「ミナタマエコクラブ」さん、ありがとうございました!
「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!