逆川こどもエコクラブ (茨城県)
那珂川上流の栃木県那須烏山市の環境を視察に行きました。豊かな水をたたえる那珂川は北関東の水源になっており、下流に住んでいる私たちにとっても重要な川です。水戸の桜川、逆川も那珂川に流れ、アユ、サケが遡上する水産資源も有名です。
栃木県那須烏山市の国見では、クラブでも宿泊学習として活用してきたバンガローがありましたが、6年前、管理する地元の方々が減ってしまったことから閉鎖となり、施設はなくなってしまいました。ここは、温州みかんの産地として最北端の地にあり、みかん園や米づくりの棚田が有名な場所でもあります。出向いてみると、森の管理者がいなくなってしまった影響がいくつかみられました。
国見ロッジとしてクラブが活用していた時は、森の間伐が行われ、オオムラサキやクワガタムシなどの甲虫類が森の恵みを湛える生態系がありました。間伐されないと、雑草がはびこり、枝も伸び放題で、広葉樹特有の樹液も出ていません。湧き出し水を受ける水田水路にはイモリやカエルが生息もみられましたが、休耕田となり乾燥した荒れ地へと変化していました。小学生の頃にお世話になってきた高学年メンバーにとって、なつかしさと寂しさの複雑な思いがありました。
同時に、自分たちが行っているホタル再生地についても、継続した担い手がいて成り立つことを実感しました。
その中でも、利用していた展望台が残っていたことに感激しました。この展望台は、12年ほど前に立て替えられたもので、焼き仕上げが施されており、今でも上がれます。焼き仕上げをニコニコして行っていた管理人のおじさんの数名は他界してしまいましたが、事務局では、そのご家族とのお付き合いを今でもしています。私たちクラブメンバーの学びのフィールドで笑顔で迎えてくれていた管理人さん達に感謝します。
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)