盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
今回は、中学3年のKが担当します。土曜日の午後13:40~15:30、定点調査を続けている芦田川の久松床止でタモ網採集調査を行いました。最初は、顧問の先生から「今日は捕れないだろう」と聞かされていたので、あまり捕れないと思っていましたが、想像以上に捕れてびっくり。ぼくはカワヒガイ、オイカワ、ゴクラクハゼを計15匹ほど捕ることができましたが、生徒4人分を合計したら100匹ほどになりました。
バス釣りの好きなU先輩は、S中学部長から「ブラックバスがいましたよ」と聞き、とてもはりきっていました。顧問のM先生は大型のカマツカを捕り「またまたビギナーズラック」と喜んでいました。毎回、最大の個体や最も希少な種を捕るのです。Sa中学部長は特定外来種のブルーギルを捕ってしまい、「処分しなくちゃいけんわあ」と困っていました。Si高校部長は、独り別の場所で採集をしていたので、様子は不明でしたが、採集数は最多でした。ぼくは、採集時点では最大だったカワヒガイを捕って嬉しくしていたのも束の間、M先生が大きなカマツカを捕り、悔しい思いをしました。
採集途中で上流から死にかけたオイカワが流れてきて、良く見るとお腹から渦を巻いた黒い長いものが出ています。腸でした。だれかが、踏みつけた個体だったんでしょう。調査ではよくあるらしいのですが、まだ動いているその姿はとても痛ましく、今後の調査では気をつけなければいけないと痛感しました。
顧問のF先生によると、ここは以前はシマヒレヨシノボリがたくさんいて、ゴクラクハゼはまったくいなかったそうですが、今はゴクラクハゼの方が多く魚種交代が起こっているそうです。言われてみれば、明らかにゴクラクハゼの個体数の方が圧倒的でした。身近な川でも魚たちは激しい競争をくりひろげていて、増えたり、減ったりを繰り返しているようです。
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