盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
ウナギをテーマにおこなった街角展示でのこと。ウナギと同じような“くねくねニョロリ”の魚を紹介しようと、顧問のF先生が8月に鳥取市で採集し、飼育してきたスナヤツメを砂の中からとりだしたところ、何と眼がついていてビックリ仰天!スナヤツメの幼生はアンモシーテスと呼ばれ、眼がありません(写真上段)。ところが成体になると眼を生じ、口も漏斗状から吸盤状に変化するのですが、今まさにその変化の途中だったのです(写真下段)。
それに気づき、一人興奮していたのがF先生。「すげ~」「すげ~」と言いながら一人で何枚も写真を撮ていました。
正直なところ、ぼくたちはスナヤツメの眼がそんなに珍しいのかどうか実感として感じることができませんでした。独り騒ぐF先生の様子から「珍しいのかなあ」と感じただけでした。それよりは街角展示を見学に来て下さったお客さんにうまく説明できるか、「ぼくたちの展示をぜひ見て下さ~い」と声を掛けられるかなどに気持ちがいっぱいいっぱいとなってしまいました。
砂の中で生活するスナヤツメの変化は、例え飼育していてもなかなか気づくことができません。今回は、偶然スナヤツメに変化が起こっている最中に展示発表があり、砂の中からとり出したので、その変化に気づくことができたのです。運が良かったと思いました。
調べてみると、スナヤツメは生まれて4年目の秋に眼が現れ、まったく餌を食べなくなって、春に成体となり産卵後は死んでしまうそうです。
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