粟島にこにこクラブ (新潟県)
今回は、3回目の雛の観察で前回から一ヶ月でどのくらい成長したか、雛の変化を観察しました。
粟島で育ったオオミズナギドリは、10月末から11月上旬には、フィリピン方面の南方に移動します。巣立ち前の最後の観察で、どの部分を測定するのかや測定のための道具についても教えていただました。一ヶ月でふわふわの羽毛が減ってきていました。でもまだ腹の辺りは、羽毛で覆われていたので、巣立ちまでにちゃんと生え変わるのかなあ、と少し心配になりました。
前回翼を広げたときの長さの測り方を習い、今回もそのお手伝いをさせていただきました。1羽目は100cmもあったが、巣立つ頃には120cmぐらいになるそうです。最後に質問コーナーでは、「オオミズナギドリを食べることは出来るのですか?」という質問に対して、「御蔵島では、冬の蛋白源として、塩漬けにして食べる風習があるそうです」というお話を聞き、みんなビックリしていました。
8月の暑いお盆の頃から寒い11月までの3ヶ月間、5日毎にヒナの観察をするのは大変だろうと思ったが、研究者の方は「確かに大変なことは大変だけど、ちゃんと巣立ってくれる雛を見るとそこにやりがいを感じる」というお話を聞き、すごいなあと思いました。また、「野外調査で大切なこととして、鳥の命も大切だけれど、一番大切なのは調査員の命なので、調査するときには天候や周りの環境には特に気をつけている」ということが分かりました。
今年は、全部で28羽の鳥を調査しているそうです。急な斜面にある一つ一つの巣穴に番号をつけ、1羽1羽の体重だけでなく、くちばしや尾羽根など何箇所も長さの測定をするのは、相当時間もかかるだろう。研究の大変さを感じました。
粟島にこにこクラブ(新潟県)
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