盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
8月10日、国土交通省の技官の方に指導を受けながらの芦田川水生生物調査を今年もやらせていただきました。場所は芦田川下流の山手橋下付近。方形ネットを使ったり、川底の石をバケツにとってブラシで水生昆虫を落としたりして、どんな生きものがいるか調べた結果、コガタシマトビケラが52個体で最も多く、次はヒゲナガカワトビケラが48個体の計12種を確認できました。芦田川は中国地方の一級河川でワースト1の水質なのですが、下流域のここは『ややきれいな水』という判定になりました。ビックリしたのは『きれいな水』を示すプラナリア(ナミウズムシ)2個体をここで初めて確認できたことです。
例年なら胴長をはいてやるのですが、猛暑のため今回は短パンで実施。ところが予想以上に水位が高く、水の流れも強かったため、みんな腰まで水浸しになってしまいました。
図鑑やTVで再生能力がすごいプラナリアという生きもののことは知ってはいましたが、実物は本当に小さかったです。つい見逃してしまいそうになりますが、顧問の先生が見つけました。小さな2つの目がかわいかったです。
予想外に水質や川底の状態が良かったのですが、これは梅雨時に何度もあった豪雨で、洪水となり堆積していた泥が流し去られたためではないかと考えました。川の環境のためには、洪水も重要のようです。
オイカワ・ヌマムツ・カワヒガイ・カネヒラ・ヤリタナゴ・カマツカ・ギギ・ウキゴリ・ヨシノボリ類・ゴクラクハゼと10種もの魚が群れ泳いでいたので、水生生物調査が終わって魚捕りにチャレンジしましたが、完敗でした。捕れたのはヨシノボリ類のみ、魚を追い込む草むらがないため、タモ網で捕るのは無理でした。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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