盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
7月28日の山野川調査で最初に行ったのが底石を持ち上げて水生昆虫を調べること。すぐにクラブキャプテンのS君が「魚の卵じゃ~」と絶叫。どれどれとみんな集まり、長径6mmを越える卵塊を観察しました。産卵後間もないと見えて卵膜の中に魚の姿はありませんでした。8月1日、部室で飼育しているゴクラクハゼの水槽壁面に透明の小さな粒々がいっぱい付いていました。よく見れば透明で棍棒のような卵膜に包まれています。卵です。カワヨシノボリ卵の半分の大きさもありません。特に卵黄の小さいことといったら、ケシ粒より小さい(0.5mm未満)のです。部員一同「うわ~、すげえ~。」「こんな所に産卵するんじゃあ。」など感想を述べ合い、じっくり観察しました。
初めて見る者が多く、とっても感動していました。「この卵を持って帰って飼育したい。」という部員もいましたが、顧問の先生に「餌が難しいから止めなさい。」と言われ、あきらめていました。
カワヨシノボリは一生を川で過ごすヨシノボリ類ですが、大きな卵を少なく産んでいました。一方ゴクラクハゼは卵からかえった赤ちゃんは一旦海に下り、少し大きくなって川にのぼってくるという生活をするヨシノボリ類ですが、小さな卵をたくさん産んでいました。海は川に比べ広大でプランクトンが多いため、未熟でたくさんの赤ちゃんを育むことができるからなのかなと考えました。
今回はカワヨシノボリ卵を見つけ、ゴクラクハゼの産卵に最初に気付いたクラブキャプテンのS君が担当でしたが、残念ながら所用で完成できなかったため、顧問が後を受け継ぎまとめました。S君は次の機会にはやりきってくれるはずです。
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