盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
夏休みは学園祭準備で部室での作業が続きます。今年は『うなぎ-eel』、今や絶滅危惧種となったウナギについての展示発表です。顧問のF先生が「お前ら、とんでもないウナギが売りに出されている。買ってもいいか?」と言いだし、愛知県の金魚屋さんから50cmオーバーの「謎のウナギ」が届きました。とんでもないカラーパターンのこいつは自然界では生き残れなかったでしょう。実物は10月1日(土)・2日(日)に展示しますので是非見に来て下さい。
梱包されていた箱が開けられると、部員みんながのぞき込み、「うわ~、でけ~」「何この色」「白というより肌色っぽいなあ」などと口々に感想を述べました。10月まで無事に生かし続けなければなりません。
ウナギ激減の原因は私達が喜んで食べていること。世界のウナギ消費の7割は日本人であるとも言われています。漁によるウナギ確保が難しくなって、今のシラスウナギを捕って育てる養殖が始まったのですが、その結果としてこのような色変わりのウナギを目にすることができるようにもなったようです。
色変わりのウナギは出現率が極めて低く、大変希少な存在ではありますが、食用としては見た目が気持ち悪いため商品とならず、養鰻場でははじかれて出荷されません。その一部が観賞魚業者のもとに届けられ、愛玩用として流通しているようです。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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