盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
ここは福山市でも唯一と言ってよい、希少魚オヤニラミの生息地です。ところが久しぶり行ってみれば、改修工事がされたらしく、川の様子は一変。「コンクリート護岸ではないので大丈夫かな…」と期待して調査したところ、いました、いました。色々なサイズのオヤニラミが、少ないながらもバッチリ捕れました。
ここに初めて来た3人は、不安定な川底の丸石にふらつきながらも必死に調査。その甲斐あって、網にオヤニラミが入った時の喜びは相当なもの。捕れた者は偉そうに、捕れなかった者は悔しそうに、明暗の分かれた調査でした。
川岸が一直線状に改修され、川底の石も相当に動かされているため、オヤニラミは絶滅したかに思えましたが、どっこい無事な姿を確認できました。確認できた魚類の総数は激減していましたが、コンクリート護岸化などの徹底した環境改変でないかぎり、淡水魚たちはしぶとく生き続けることができるようです。
オヤニラミは茶褐色の魚ではありますが、意外に美しく、捕りあげた瞬間のブルーやレッドの発色は、生きた宝石のようです。いつまでも福山の地に存在し続けて欲しいものです。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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