みどりのゆび (富山県)
今日夕方、大雨だったけどはたけを見に行きました。でも車からはおりませんでした。車ははたけのすぐそばの道にとめました。
わたしたちのうねを見てみると、お母さんがあさひもと竹林にすてられていた竹をつかって立てたしちゅうのうえにきじばとが2わ止まっていました。わたしたちのうねだけにとまっていました。わたしは大雨の中でだいじょうぶなのかな、と思いました」
この畑は家から1.8キロのところにあります。夏野菜のキュウリの支柱が、竹林のそばの藪に捨てられていた竹でした。
その隣に、ピーマン、ナスとトマトなどを植え、あきには植えかえて白菜、こまつな、野沢菜、カブ、ブロッコリーを育てました。
家から畑まで、大雨をのぞいて、ノルディックのポールを使って歩いて通いました。ザックをしょい、10キロくらいまでなら
手もちではこびました。
ときに子供たちは青虫退治と雑草とり、そして収獲がかれらの楽しい仕事でした。ほとんど無農薬で育てました。
畑のとなりの休耕田や、あぜ道には
たくさんの黄花ロケットが生えていました。それは、とてもおいしい草で、生でも温野菜でもよくたくさんつんではまだ青菜の育たないころ、食卓を彩ってくれました。
農地のとなりが休耕田でしたから、遊び場になりました。ここで居彌は初めてヨコヅナサシガメという
カメムシの仲間を知りました。
このときは刺されて痛くてないたのと、姿がとてもきれいな虫だったので調べました。
とっさに小水をかける、ということも学びました。
また、青虫やヨトウ虫がとても大きいのにも驚きました。土のまわりでアマカエルをさがすのが日課でした。雨のあとは割に会うことがおおく、11月後半の寒いころにはいない、けれども青虫は12月の終わりまでいる、そんなことを知りました。
畑は広く、36人のかたの共用です。
十年以上続けている方や初めての方もいます。
長い方はじょうずです。出荷できるくらいびっしりと白菜やカブやブロッコリーが立ち並ぶなかでくらべてみどりのゆびは、いかにも家庭菜園という感じです。白菜を5株。ブロッコリー3株。カブもまばらであまり大きくなりません。レタスも4株でした。
どれも少し伸びてくると、葉っぱを一枚、また一枚、とちぎっては収獲して、ずっと根づいていました。
服を一枚ずつはぐみたいで野菜たちに悪い気がしました。そして持ち帰った青菜と、ちいさなカブやさまざまな種類の野菜は虫に食われてレースのようになったものもあったけれども、大きさにかかわりなく深くてかおりたかい味わいでした!
土を起こしてうねを立てるところまでが大変な畑が、
農林水産公社さんのおかげで、すべてととのえられています。
それでもこどもとくればこれでもか、とばかりにハプニングが起き、ときにハタケは戦場のようなことになります。泥水のなかでころんだり、虫にさされたり。一日でも放置すれば虫がうようよきていたり。
そして手入れに来ることのできない遠方の仕事があり。そうすると虫と病気と育ちすぎや水不足で
痛々しい姿になっていました。。
きれいごとでは畑はできないとよくわかりました。
その中で、「やってくるひとの足音をきいて、やさいたちは感謝で実りをさずけてくれる」と、初回の研修でおっしゃった40年のキャリアの農家の先生の言葉が忘れられません。
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)