みどりのゆび (富山県)
みどりのゆびのふたりはここ1-2年くらいの間に新聞紙やチラシや牛乳パック、ペットボトル、空き容器、段ボール紙やひも、ロープなどの材料をつかってオリジナルのおもちゃを造るようになりました。
合体ロボットや、着せ替え人形などを買っていたころもありますが、エスカレートしてキリがありません。
あるときわたしは宣言しました。
「プラスティックのおもちゃを買うと、ゴミになるし、買うとキリがない。このさい卒業して、自分でつくる、にチャレンジしよう」
ふたりは、図書館で、リサイクル工作やアイディア工作の本を借りてくるようになりました。居彌いりやは行く先々でリサイクル材料を使って作るようになりました。
時間のあるときはすべて、車で移動中や、どんなところでもつくる!つくる!またつくる!ヘビやドラゴンなどのいるストーリーのある世界ができました。
悠鯉樺は、好きなお菓子や少女らしいイラストを、いつも、どんなところでも、描き、図書館で本を借りてむさぼるように読むようになりました。
子供たちは、こうして資源をリサイクルして使い、自然の素材もまじえ、じぶんたちの宝物を造り出すようになりました。
リサイクル、リユース、リデュース。
ことばでいうまえに実践していたこどもたち。その暮らしから、みどりのゆびは生まれました。
はじめは”買うおもちゃを卒業。じぶんで作る”に
おおいに不満だった二人。
けれどもだんだんと、造る中で楽しみが広がりました。
つくったもの。たとえば
○びっくりばこからコブラが飛び出す、びっくりばコブラ。○アルミマン。○新聞紙ドラゴン。○板きれのボート。○広告チラシの野球バット。グローブ。ボール。たくさんの動物たち。○チラシの紙のマジック数十種類。○木の実のクリスマス工作。○地球ゴマなど、木の端材によるコマ。○竹の端材の人形
○自作の紙のヘビのパペット。
などなどです。
だんだんに
自作のヘビのパペットは、好きで参加するようになった児童館の人形劇クラブ(雪国では人形劇が盛んなようです)で自分でだいすきなへびをつくりたい!と制作したパペットで、ささやかな、保育園でのクリスマス公演に出演を果たしました。
今回、自分で作ったこれまでのおもちゃをふりかえって、いくつかイラストを描いてもらいました。
その多さと多様性にあらためてこどもたちはおもしろさとともに、新聞紙などの寿命の短いおもちゃや、すぐにこわれタリ、やぶれたりしたものなど
じぶんたちを楽しませてくれては去っていったおもちゃの仲間たちの写真を見たりはなしたりして、再会して、なつかしそうでした。
大人になったときの仕事に、つながりとストーリーのある、ユニヴァーサルな、遊びごころのある、みどりのゆびのこどもたちだったふたりが生きてくれたら、と思います。
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
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