盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
毎年この時期に行う本郷川水生生物調査を今年も開催しました。今年は、受験をひかえている部員も大学生となったOBも集まってきていました。部員の誰かがサポーターに内緒で連絡してくれたようです。おかげでサポーターが増え、とっても気楽に楽しめました。
この川は、流程こそ短くタナゴたちが自然分布している川ではないのですが、そこそこに水質も良く、自然も残っていて、採集しやすく、毎年楽しみにしている川です。
それぞれのチームで採集し、結果や昨年までとの比較のための学習会を行いました。
いつもはおとなしい新入りの女子部員でさえ数種類の魚を採り、サポーターに嬉しそうに報告してきます。
ベテランたちは、えらそうに採集方法を伝えつつ「今年はあまりウナギの仔がおらん」とか「ウキゴリも減ったで!」とか、いっちょまえのセリフをはいてます。結局楽しいんでしょうね。
1.同じ流域の調査でも毎年ようすは変わる。今年は、直前まで上流域で河川工事があったそうだ。ギンブナやモツゴ・メダカなどの浮き魚が少なかったのはそのためかもしれないと話し合った。
2.昨年は、出現しなかったより汽水性のビリンゴやボラの仔が採集できた。一方で、ゴクラクハゼ・シマヨシノボリといった淡水性のハゼ類が少なくなっていた。あくまで想像にすぎないが、淡水域にすむ魚種の密度が減った分だけ、汽水の魚が入り込んだのかもしれない。
3.ウナギの仔魚の遡上は今年もしっかり確認できた。そして今年もアユの遡上は確認できなかった。残念。
この採集のためにいつも荷物運搬車を駐車させてくれる今津公民館の館長さんに感謝します。今年は、公民館の裏のスペースに置いてある大きなテーブルで、ゆっくり学習会もできました。何より、一年間を通し、川のようすを教えてくださいます。OBたちも含め、さまざまな協力があることをあらためて感じました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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