盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
アサザの観察会の後、ため池の近くに流れている小川で水生生物調査を行いました。この小川は、下流域は三面護岸で流量も少なく、完全に汚れた用水路となっていて、とても魚などすめる状態ではないため、これまで調査対象としていなかったのですが、Oサポーターがたまたまアサザを見つけたついでに、この水路の上流域を観察したところ「小川らしい小川」になっていてウジャウジャ魚が泳いでいたため、採集して種類を確認することになったのです。
下流へと向かった部員たちは、生活排水と泥に悩まされながら、種類も数も多く採れていたようです。
Fサポーターは、大きなカムルチーを採集し、早々と陸へ上がり、撮影と記録を残そうとしていました。
上流へと向かった部員たちは、生活排水も少なく、気持ち良さそうに採集していました。さすがに種類は少なかったようです。
Oサポーターは、胴長をはく元気がないため、本部近くで釣りによる採集です。これが、丁度逃げ集まった魚たちによる入れ食いとなりました。果報は寝て待てですな。
1.下流域ではカムルチー・ナマズ・ゲンゴロウブナ・ヌマムツ・モツゴ・ヤリタナゴ・メダカ・ドンコ・シマヒレヨシノボリが採集できました。
2.上流域ではヌマムツ・メダカ・ドンコ・シマヒレヨシノボリが採集できました。
3.釣りでは、赤い婚姻色のでた大型のヌマムツが入れ食いで、他にもタモロコ・ヤリタナゴが釣れていました。
4.下流域がとても汚れ、水かさも浅く、本流の魚たちからは閉ざされた水域となっていて、大雨でもない限りつながらない中で、それでも小川の環境さえよければ魚たちは生活できていることがよく分かりました。
すべて魚たちは記録しました。外来魚であるカムルチーも含め、持ち帰り飼育しています。秋の文化祭に備えてのことです。カムルチーだけは、文化祭の後、標本か肥料になると思います。
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