盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
最近Oサポーターは、ため池めぐりにはまっています。休日になると釣りができそうな池を探して回っています。「釣りはタモ網での採集よりも環境破壊が少ないから」が理由です。
そうやって回っているうちに、1つのため池のほんの2ヵ所に「絶滅危惧種アサザ」が生育しているのを見つけてしまいました。
当然、部員たちと、アサザについての基礎知識を学習した後、参加できる部員で観察会を行いました。
あいにくの曇り空のため、アサザの花は少ししか開いていませんでした。が、数センチの黄色い花びらの可憐さに感動していました。もう一人のFサポーターも初めて見たらしく大変喜んでいました。
それぞれ持ってきたカメラで写真を撮りあいました。こうして観察できる機会はこの先あまりないかもしれないからです。
1.当然周辺で聞き取りをしました。この水草はずいぶん前から見られるとのことでした。
2.ただし、周辺のどのため池にも、ヒシ・ウキクサ・ハス以外の水生植物は観察できません。したがって自生ではなくずいぶん前に人工的に移植されたものではないか、と考えています。
3.調べた限りでは、岡山県では3か所しか生育域がないということ、逆に広島県では情報不足のため生育域が特定できないということでした。同じ絶滅危惧種でも県によって扱いがずいぶん違うんですね。
4.まさか、Oサポーターのようながさつな魚人が、あんな可憐な花を見つけ「見にいこうで!」とわめくとは、世の中も捨てたものではありません。
このため池には、水生動物も多く見られました。テナガエビ・スジエビやヨシノボリ類の稚魚やたくさんのモツゴ、フナ類・オオクチバスなどです。
いつかモンドリでの調査もしてみたいものです。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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