盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
大潮干潮に合わせ、朝6時集合に決めていた。4時に起床。外は大雨だ。中止の連絡があるだろう。誰もがそう思い、誰もが電話さえすることもなく集まった。「雨なのになんで中止にせんのん!」と、それぞれに呆れつつ、「ま、行くだけ行こか」と採集に向かった。行くだけ行って、と言いつつみんな合羽を着とるがな。わちゃー。どうしようもない連中である。
というわけで、昨年4月14日にイシガレイ・マコガレイの稚魚がうようよ集まっていた水域を調べることになった。なお、昨年はホシガレイ稚魚もごくわずかながら見つかっている。
すでに潮は少し満ち始めており、さっそく採集に向かった。ツマグロスジハゼ・ウロハゼ・アベハゼなど、お馴染みの魚たちを採集する。年間を通して調べまとめている結果からどうも通年見られるようだ。カレイ類は6月までなのだが、今年は数が少ない。かろうじて10匹程度確認できただけだ。ぱっとせんなあ。3月に中国の広州で、魅力あふれる淡水魚と対面してきたせいか、どうもエンジンかからん。
と、そのときFサポーターがおたけびをあげた。左岸側で、この季節にさんざん調べてきたにも関わらず見つけられなかったショウキハゼをゲットしたのであった。
1.やはり広大な干潟の生物の変動は、1年やそこら定点で調べてみてもわからん。おるときはおる。おらんときはおらん。そうとしか言い様がない。
2.ただし、干潟の魚たちの状況を詳しく調べているものはほぼ専門書しかなく、広く伝えてもらえる情報なんてものはないに等しいので、とりあえず自分らでやれることを続けるかな。
3.作業中だけ不思議に雨が止んだ。感謝である。帰宅したのは9時なので、一日が長い。
4.ショウキハゼの生息も不思議だ。昨年散々調べた水域なのに・・・
やっぱり芦田川河口堰干潟は、すっごい生物多様性の宝庫だ。最近購入したレッドデータブック2014淡水・汽水魚類を読み返してみて、あらためてその貴重さを痛感するなあ。
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