みどりのゆび (富山県)
城南パークに来ました。
グラウンドのまわりも美しく紅葉して、葉っぱの色がとてもきれいです。
悠鯉樺と居彌はたくさんの葉っぱの中から選び出した葉っぱを、遊具の少しずつ高さの違う柱に置いて、自分の葉っぱと相手の葉っぱを交換したり、ならべかえたり。
野鳥も飛んできました。
雨上がりの空気が澄んでおいしかったよ。
飽きることなく、自分たちでいつのまにか遊びをはじめ、ふたりのそれぞれの感性で、やりかたを決め、遊びを進めていました。交換したり、場所をひろげたり。
葉っぱのお店屋さん?
と聞くと、すこし違う。お話にもなっているそうです。
ふたりでコラボレーションして、どうしたら
葉っぱがいきいきと並んで、自分たちのストーリーにあう、好ましいならびかたになるかアイディアをだして少しずつ置き換えがなされていました。
ふたりは、この日、得難い天候の美しい城端で、葉っぱという、自然の与えた美しい材を使って、インスタレーションを展開しているようでした。
これについて私はなんの指導もしていません。
こう遊ぶ、とか見立てとか、そういったいっさいをふたりが自分たちの心の自由なるままにこの場所に、二時間いて、これら葉っぱの色とかたちが残されました。
こどもたち;いろんな色の葉っぱでいったりきたり、置く場所を考えていいところにおいてみたりしたの。葉っぱだけであそんだよ。
城南グランドのあの場所がよかった。
ながくいてもあきないよ。
風が吹けば吹き散らされてまたたくまに姿をかえる、雨が降れば色あせる、そんなたまゆらの葉っぱは紅葉という、自然の厳しい摂理で、母なる木がつぎの年の葉芽と花芽を準備するときに養分も水分も断って、捨てざるを得ないという過酷な運命を受けて、はてはじぶんの持っているでんぷんと糖分をいわば自家発電して、ギリギリまで栄養として取り込んでいったときに、赤くまたは黄色にいろづくものです。
帰る道、車の中でこどもたちに葉っぱのこうようのしくみについてもう一度おさらいしました。
「おかあさんの木は、また次の年に葉っぱをそだてないといけないんだね」
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)
みどりのゆび(富山県)