活動レポート

活動レポート

ぬけがけじゃ! 希少種のその後

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2015年01月12日

実施場所:

芦田川河口堰干潟&部室

参加メンバー&サポーター数:

13人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 Oサポーターと部員たちでミーティングをしていたところ、Fサポーターがふらりとやってきた。「キセルハゼおったよ。」「これ、記録。」とデータを置いていってくれた。
 キセルハゼは1年ちょっと前に部員たちと初めて見つけた絶滅危惧種で、大型個体3匹を採集し広島県での標本記録として保管してくださっている。その後、数回調べても見ることなく今日に至っていた。それを一人ぬけがけをして調べてきたようなのである。
 さっそくみんなで見てみることにした。

参加者のようす

 写真記録を見ながら、ちょうどウキゴリ属の学習会をしたところだっただけに、みんな理解が深まったようだ。特に、よく知らない1年生部員たちは素直に感動していた。
 バケツの中に3匹のキセルハゼが入っている。大きさもさまざまで、「ということは間違いなく繁殖を続け世代交代しとることになるが!」と喜び合った。
 と、M部員が「Fサポーター、ぬけがけですよね。」とポツンとつぶやいた。空気がかたまった。そう、みんなフィールドに出たいのである。Oサポーターも少し悔しいのを我慢しつつ「自分もぬけがけするもんなあ」と反省した。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.キセルハゼ3匹のうち、1匹は間違いなく幼体である。写真とはいえ初めて幼体を見て、本当に安心した。
2.1年間だけでも調査した流域は本当に多い。希少種たちがその後どんな生活を続けているのか、環境の大きな変化は起きていないか、気になる地点ばかりである。手分けしてでも、ぬけがけと言われても調べておかないといけない。Fサポーターに感謝である。
3.バケツの中には、ツマグロスジハゼ・ヒメハゼ・マゴチ・ウリタエビジャコなどの姿も見える。昨年と同じ連中が干潟に残ってくれていることにもほっとした。

その他

 とにかく生き物の名前と特徴とおかれている環境の状況は、部員たちに伝え続けようと思う。このクラブは、「できるだけ正確に知り、自然保護のための基礎データを伝える」ことを中心においておきたい。できることなら、絶滅危惧種リストがもうこれ以上増えませんように。

盈進中学高等学校 環境科学研究部の皆さん報告有難う。着々と実績を積み重ねている調査報告は貴重な記録です。感想の記述もいいですね。抜け駆けも時には結構で面白くなるが、単独行動で事故など起こさぬように注意してください。研究部の伝統としての継続的調査活動によって生態系に異常があれば感知でき対策も改善も可能になるでしょう。実績として称賛です。継続で益々価値を高めていくようにしてください。日本歴史上、日誌や記録が貴重で多くの分野で役にたっているがその仲間入りになるかな。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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