盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
さてさて、……僕はわからない。この感動を伝えるためにはどうすればいいのか。決してふざけているわけではありません。くれぐれも誤解しないでください。
僕たちはこの日午前中の採集を終えた後、サポーターが夫婦で出かけようとしていた新地点へ仲をさいて、強引に採集に連れて行ってもらうことにしました。 本来、サポーターが下見をして僕たちの調査地点として適するかどうか判断するのですが、そこへ割り込んだわけです。
結果として、大正解でした。駐車場から近いのですが「工事中・一般車両禁止」の看板にびびったサポーターは、僕たちに「観察に行って来い」と指示を出しました。子どもなら怒られないと考えたのでしょう。ずる賢さはピカ一です。
着いた水路では、底が真っ黒になっていました。汚いのかと思っていると、その黒色がざわざわと音がしそうなくらいうごめきました。そう、膨大な淡水魚の群れだったのです。
サポーターをすぐ連れに戻り、網モンドリ・釣りを行いました。
サポーターが一番興奮していました。まるで芦田川の下流域の淡水魚が集結したかと思えるくらいこの流域に集まっているのです。
網モンドリを10分も入れておけば数百匹の魚が入ってきます。もちろん釣りも入れ食いです。
先輩は「天国じゃ~天国じゃ~」とお経のようにつぶやいています。
結果、この日は、膨大な数のカネヒラとギンブナ・タモロコ・モツゴと、かなりな数のヤリタナゴ・タイリクバラタナゴ・ゲンゴロウブナ・コイを確認して戻りました。
下流直下に橋げた工事が行われていて、工事の音がするたびに本流からオイルフェンスの下をくぐり抜けて魚たちが水路へと入ってきていました。よく分からないので散歩で通りかかる人にも聞きましたが、関心がないのか「わからない・こんな所に魚がおるん?」とか「見たことないし、釣りしよるんのもあんたらくらいで」と言われました。
原因はさておき、この「膨大な魚たち」の生息環境を少しでもいいものにすることと、種の構成を調べるために「採集を今後も続ける」ことが決定されました。
サポーターは家に戻った後、すっぽかした奥さんに冷たく無視され続け、何度も謝った後、「翌日食事をおごること」「同じ場所に連れていくこと」を条件にお許しを頂いたそうです。めでたし、めでたし。何がめでたいんじゃ!(サポ)
中2部員が報告しました。
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