盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
感謝祭が終わりひと段落したところで、久しぶりの全員での採集です。今回は、冬場に直接川に入らずに魚を取る方法をマスターしようということで、網モンドリと釣竿を使っての採集のしかたを学びました。
4グループに分かれそれぞれ網モンドリと釣竿を手に、自分たちで調査に適する場所を考えたうえで調査場所を探していきました。
採集する場所は、いろいろな希少生物の生息場所でもあり、環境に負荷を与えない調査になるような心配りができる調査方法として選んだのですが、網モンドリは初めて体験する部員も多く、緊張しながらの採集です。当然のことですが、サポーターがこの区域の調査許可を持っています。
それぞれ分かれて各グループが網モンドリを仕掛けられる場所を探していきました。今回は、釣竿に付けるエサは自分たちで作りました。初めて作るのですが、先生に作り方を教えてもらったエサのおかげでほぼすべてのグループの部員たちがヤリタナゴ・スゴモロコ(コウライモロコから名称変更)などの魚を釣ることができました。
1班だけ「力試し」と称して、網モンドリのエサまで自分たちで用意して、採集している班がありました。結果ものすごく大量の魚が採れたので、その班のY部員はとても満足した様子でした。
今回の採集方法は、川の中に一切入らないため、生息環境をこわすことがありません。寒くもなく、またほとんど疲れることもなく捕獲できます。とても有効な方法だと分かりました。
ただし、調査は遊泳魚には有効ですが、底生魚にはほとんど役に立ちません。採れないのです。だから正確な調査にはならないと思いました。そのため、確認できた魚の種類は3種類といつもよりかなり少なくなりました。ヤリタナゴが一番よく採れました。
採集しているとある班で残念な失敗が起こりました。流れの速い場所に網モンドリを仕掛けたため引っかかってしまい、サポーターが胴長をはいて回収する羽目になりました。初めてとはいえ、情けないですよね…。サポーターに叱られるし、後輩に示しがつかなくて・・・。
今回は高校2年生女子が書きました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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