盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
備後の干潟にすむ様々な魚たちを学校の感謝祭で紹介するために、隙間を見つけては採集に出かけています。
これまで多くの絶滅危惧種の生息を確認してきましたが、この9月、干潟に通ううち、また新しい発見がありました。展示内容をさらに膨らませていかなくてはならなくなりそうです。
潮があまりひいていない干潟で転石の下を探りながら黙々と採集していました。シモフリシマハゼばかり採れる中、M部員がショウキハゼを採集しました。チチブ属でひげづらがこどもの日の「将基様」に似ていることから名付けられた絶滅危惧種の魚です。サポーターたちが、この数年間探し続けながら採集できなかった汽水魚です。その後、サポーターにも他の部員にも採集できました。
また、トサカギンポも初採集です。普通種ですが、これも初採集です。さらには、絶滅危惧種のタビラクチやチワラスボの稚魚の採集もでき、みんなで喜び合いました。
1.絶滅危惧種の稚魚が採集確認できたことが一番うれしかった。なぜなら、確実に子孫を残してくれているからだ。しかも、「こんなところで!」という予想外の泥地だっただけに、成長の過程が分かった事は大きい。
2.ショウキハゼはあっけないくらい簡単に採れた。これまでどうして採集できなかったのかという疑問がわくくらいに。それは、この8~9月が感謝祭の準備のため、干潟に行けないことが原因だった。この時期に、浅場に現れるのだなあ。
3.また、展示水槽を増やさないといけない。面倒だが準備しないといけない。
4.自分たちも十分に備後の干潟を知らないまま、理科室いっぱいに展示し、ちゃんと説明・エスコートできるのか不安になった。
干潟の採集は楽しいけれど、生態系を壊さないよう慎重にしないといけません。また、飼育・展示後、元の場所に戻してやらないといけません。もちろん飼育中に病気にならないよう配慮するのは当然です。いつもいつも大変だなあ。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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