盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
この数年間の調査で、芦田川河口堰干潟での生物多様性の豊かさに感動していた私たちは、河口堰からどのように淡水が排出されているのか、渇水時はどうなるのかなどなど、いろいろな疑問が湧いていました。
そこで、サポーターの知人の知人を紹介してもらい、河口堰での水の維持管理をされている国交省の管理事務所の方々に説明してもらうことになりました。
最初、立ち入り禁止と書かれた二階に通されたときは緊張でなかなか声が出なかったのですが、いくつも質問を用意していたので、次第にほぐれていきました。私たちの質問に一つずつ丁寧にわかりやすく答えてくださり、コンピューターで貯水量を調節していることや、常に水は下流へと流され続けていることなど、たくさんのことを知りました。
最後には、さらに立ち入り禁止の屋上へと連れて行ってくださり、さわやかな海風に吹かれ沈む夕日を見つつ雄大な景色に見惚れていました。
1.多くの人が「河口堰をため池」と誤解されているが、上流から流れてきた水量分を常に下流へと流していること。
2.そのことが、特に澪筋での生物多様性を維持し続ける大きな力になっていること。
3.24時間365日の勤務なので大変だということ。特に、大雨洪水の際は、緊急勤務が続き、水門を開放する判断など、緊張が続くこと。
4.その際、やむを得ずゴミも多量に流れるため、いろんなご意見をいただくのがつらいこと。
5.日頃は、水門にたまったゴミを処理していること。だから河口堰の干潟はゴミがないこと。そう言われて初めて気づいたのだが、たしかにゴミがない。
6.渇水時は、大変な苦労をすること。
日頃、水辺の生き物の立場でしかものを見てきていないな、と思いました。今回の感謝祭には、利水や治水に関わる方々の立場からも「干潟」を紹介していきます。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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