盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
今年も学校の最大イベントである感謝祭が10月初めに行われます。地域の方々に感謝の思いを込め、さまざまなおもてなしをしていきます。私たちは、今年サポーターからの提案である「それでもコイは鯉」を激しく拒絶し、「備後の干潟にすむ生き物たち」をテーマに夏休みから分担を決め、掲示する資料を集め、この日精鋭部隊とともに採集に赴きました。
この日は、天気も良すぎる中、飼育展示用の干潟の魚たちをたくさん採集できました。芦田川や松永湾の干潟だと泥が深すぎて歯が立たないこともあり、サポーターがあらかじめ小さな干潟をいくつも下調べしていてくれました。
ビリンゴ・ヒモハゼ・ニクハゼ・ツマグロスジハゼ・シマイサキ・コショウダイなど、メジャーではない魚たちを次々と採集できました。
潮が満ちてくると、さすがサポーターは、ゴンズイ稚魚の群れを見つけ、数百匹ゲットです。これは見栄えがするぞ、と大はしゃぎしました。
1.絶滅の危機にある生き物たちだけにスポットライトをあてても、関わりのない人たちの関心は深まらないのかもしれない。だったら、できるだけ丸ごと「干潟の生き物の多様さを見せ、圧倒しよう」という部員たちの考え方は正しいと思った。
2.ビリンゴなど採集した魚たちは、すべて傷つけないように慎重に用意しておいた容器で持ち帰った。
3.ゴンズイ稚魚の群れは、90cm水槽に入れ、本当にきれいだった。
中国新聞社から発刊している「命のゆりかご~瀬戸内海」という本の中に、「海水温上昇のため備後地域でゴンズイが増えている」という猟師さんの談話が出てくるが、確かにその通りだとみんなで話し合った。というのもこの後幾度となく採集に出かけ、ゴンズイに出会うからであった。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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