盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
Fサポがネットで「大きな水槽を差し上げます。ただし、取りに来る人に限ります。」を発見!直ちに連絡し、学校の軽トラを借り、山口県周防大島まで出かけることになりました。ついでに90cmの水槽もいただけるとのこと、世の中には素敵な人がたくさんいるものです。実際に目の当たりにすると無茶苦茶でかいのなんの!軽トラに3人がかりで積み込み、毛布で丁寧に包んで持ち帰ることになりました。
せっかくきたのですから大島の干潟や河川の調査もして帰りました。Oサポはむしろこちらを楽しみにしていたのです。そして、また新しい発見がありました。
くださった方はGS経営をなさっていて、この水槽にはアロワナを飼っていたそうです。大切に使っていたことがよくわかります。35万円くらいしたそうです。少し名残惜しそうでした。奥さんは、「これで倉庫が広くなります。」と少し清々したようすでした。私たちの家庭と似たようなもんだなと思いつつ、「学校で大切に使います。また、お金は出せない分、私たちの活動報告集はきちんと送ります。」と約束しました。翌日メール便で本を送らせていただきました。
1.水槽は多くの先生たちの協力と部員の手で、中学理科室に設置した。今まで以上に多くの水生生物の飼育が可能になる。本当にありがたいことだ。
2.期待していた通り周防大島の河川干潟付近では、ヒナハゼが採集できた。数は少ないがいろんな場所で当才魚や老成魚まで。ということは、ヒナハゼはヨシノボリ類などと同じく両側性回遊魚である可能性が高いということ、そして間違いなく周防大島では定着していることになる。地球温暖化の波は間違いなく押し寄せている。昨年の冬に広島県因島で見つけたヒナハゼは定着しているだろうか?調べてみんといけん。
3.この河川では、カワムツ・ドンコなどの純淡水魚も採集できた。ということは、本州と一度つながった時期があり、それ以後は一度も枯れることなく淡水が流れているということになる。実にいい川だ。
他にもシマヨシノボリ・ゴクラクハゼなどとても気持ちよく採集を楽しんだ。採集を終え、撮影を済ませ、帰路についてから「タモ網を積み忘れたこと」に気づいたくらいに夢中になった。もちろん忘れた責任はなすりつけあった。
本当に川の魚たちは「いろいろな日本列島の歴史を教えてくれる」大切な生き証人だな。
そんな学習会を部員たちに記録を見せながら進めていきました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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