盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
前回の調査で、カレイ類の稚魚がたくさん集まってくる干潟であると分かったため、この日はサポーターだけで普段使わないとんでもなくでっかいタモ網も準備し、出かけました。
でっかいタモ網は、潮が満ちてきたときに「岸辺からでも河口を遡る魚を採集したい」という欲どおしい邪心をもつFサポーターの提案でした。結果として、大正解でした。
またまた、初めての稚魚たちとの出会いがありました。
まず、左の写真の魚が心やさしきOサポーターの小さなタモ網に入りました。「なんじゃ?これ?」「どしたん?」「白黒のパンダ模様になっとる。背と腹の模様が入れ代った個体か病気かもしれん。」「ま、バケツに入れといて。」というやりとりの後、撮影時に「異常ではない」と気付き、大興奮しました。
また、大きなタモ網では、またまた心やさしきOサポーターに右の写真の魚が入りました。「セトダイじゃろ。」「そうかもしれんけど、なんかなあ。」と、もう一つ腑に落ちないまま記録し、家で調べることにしました。
1.なんと左のカレイは「幻のカレイ」とまで呼ばれている「ホシガレイの稚魚」であることが分かりました。広島県で詳しく調べておられる知人も「その通りだ。初めて知った。標本を残してほしい。いつか一緒に行きたい。」という記録となったのです。太平洋に面する他県では「養殖放流」も試みられていて、市場にもなかなか出回らない高級魚だったんです。そして成魚とはあまりに模様が違っていることにも感動しました。
2.右の魚は、結局セトダイではなく、コショウダイの稚魚と分かりました。やっぱりちゃんと納得するまで調べてみないといけません。
後日、もう1個体のホシガレイ稚魚をまたまたOサポーターが採集し、生息が間違いないということで、わざわざ広島市から知人の研究者さんがやってきてくれました。が、残念な結果に終わってます。
なぜか残念なのにOサポーターは嬉しそうです。
この結果も学習会をしました。たくさんいたカレイ稚魚たちもマゴチ稚魚に次々と捕食されるせいか減っていくことも分かりました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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