盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
種の保存法で指定されているスイゲンゼニタナゴ生息地で年に一回行う3月の恒例行事である産卵母貝調査を行いました。(産卵母貝とはスイゲンゼニタナゴが卵を産み付ける貝のことです。)この流域からは2000年の2個体を最後にスイゲンゼニタナゴの姿は見られなくなってしまいました。しかし、復活できる日を目指して今年も冷たいヘドロの中に手を突っ込み、ヘドロの中で手をかき回しながら貝を探す調査と、環境を少しでも良い方向に進めていくための作業を行いました。
今年は、初めて「スイゲンゼニタナゴを守る市民の会」の方々も自主参加してくださいました。ヘドロにまみれての調査はさすがにしんどいようで、二枚貝の調査は私たち部員で進めていきました。初めての1年生(現在2年生)たちはなかなか二枚貝が見つからず、やっと見つけた時は興奮していました。今年も産卵できるイシガイ・マツカサガイは少なく、トンガリササノハガイが多く見つかりました。
見つける度に、採集した貝の名と地点をサポーターに伝えていきます。
結果として、サポーターはてんてこまいしていました。
1.ヘドロを昨年取り除いたことで、二枚貝や魚種の増加が見られ、いい傾向にあると思ったのだが、今年はまたヘドロの堆積がはじまり分布域が上流域へと上がってしまい、下流域の環境が悪化しているように思えた。
2.男子も女子も泥だらけで、流域全体にわたって調査し続ける部員たちはやはり伝統が生んでいると思った。
3.市民の会の人たちは、楽しそうに「魚とり」をしていた。くやしいなあ。二枚貝調査が終わるまで、参加できなくて。
4.この調査のために年に一度水を止める手配をしてくださる福山市環境保全課の人たちに感謝。
今回は、高校2年部員が書きました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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