盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
岡山県でのスイゲンゼニタナゴ保護活動に学ぶバスツアーも終わり、帰宅のバスに乗り込みました。
そのときに、またサプライズが起きました。一日岡山の状況について説明をして下さった専門委員の方が、「自分は川について説明したけれど、同じ市民の会のメンバーだから、謝礼は受け取れない」とばかりに、謝礼以上の採集道具や自然観察器具と図鑑・下敷きなどを段ボールいっぱいに詰めて先生たちに渡していました。「この景品をもとに帰りのバスでビンゴゲームをしてください」とのことでした。ビンゴゲームとはいってもカードが普通のものとは違い、数字の代わりに岡山の淡水魚の名前が書いてあるカードです。私たち部員が司会をさせていただきました。カードを配り、中心のアユモドキを抜いてスタートです。魚の写真カードを抜きあげ「シロヒレタビラ!」などと叫び、名前がある場所を消していってもらいました。
はじめに、ビンゴになったのは部員でした。フィールド観察を論文にまとめる方法という本です。観察ケースは、若い女性が、タモ網は会長が当たりました。市民の会の会長は、メダカの会のリーダーにねだられ譲っていました。いい人です。顧問のF先生は「干潟の生き物図鑑」がとっても欲しいらしく、他の人が選ぼうとするたびに「ワーワー」騒いでいます。大人げないです。無理矢理ゲットです。O先生は、私たちの司会進行を手伝ってくれた上に、ビンゴになってもしばらく我慢しています。下敷きになってようやく「ビンゴ」と叫んでいました。本当にやさしい人です。結局、司会した私と福山の生息地の地域でパトロールなどしてくださっている方々以外は、何かしらの景品をもらっていました。
1.25種類の淡水魚でビンゴカードを何種類も作るだけで大変なことなのに、休日の午後に自分の車で案内してくださり、たくさんの景品まで準備してくださるなんて、すごくかっこいいと思いました。うちの2人の先生たちには、このかっこよさはありません。残念。
2.F先生は「干潟の生き物図鑑」をゲットした後、しばらく眺め、「持っとるわ」の一言。クラブに寄付することになりました。欲張るとこうなるんですね。
3.O先生は、パウチした「甲殻類の下敷き図鑑」を手にしつつも、「観察ケースをゲットした若い女性」に撮影のしかたを説明していました。楽しそうでした。
4.結局、いつも生息地をパトロールしてくれている福山の地元の人たちには全く何も当たりませんでした。そのことをO先生に言うと、「採集や観察道具と本だから、きっと当たってもビンゴって言わなかったんだと思うよ。」と答えてくれました。なんか、みんなやさしい心くばりのできる人ばかりだなあ、と思いました。
この文は高2女子部員が書きました。
淡水魚ビンゴは、うちのクラブでも作っていこうと思います。
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