盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
保護池を見学させていただいた後、高校で飼っているスイゲンゼニタナゴを見せていただきました。私たちの飼育スイゲンとは動きが全く違い、顧問の先生やスイゲンを守る市民の会の皆さんも大興奮。O先生と市民の会の会長とで、背景をアレコレ変えながら撮影しまくっていました。
その後、現地での保護活動のリーダーである某先生のお話を聞きました。きっかけが私たちのクラブとよく似ていました。ただ、生徒と先生とで、まず校庭に池を掘ることから始めたというダイナミックさには圧倒されました。できるだけ自然に近づけた形で繁殖させるという強い思いで行ったそうです。他の先生も行政も地域の方々もとても協力的で太陽電池などの設備も整い、24時間水中観察ができるようになり、繁殖も順調に進んだと聞きました。池の上流に田んぼまで作る念の入れように驚きました。その後の転勤先で今また2つの池を管理しているのです。町民も協力してくれているので、川のパトロールもしっかりやっているそうです。月に2回程度、かなり悪質な密猟者が現れるそうで、先生は地域の方から通報があるたびに、岸に仁王立ちして待ち受けるそうです。うちのF先生も知人の一人なのに連絡なしで水中観察をしようとして、通報されたという情けないエピソードを持っています。ちゃんと連絡しないとね。
パワーポイントで説明を聞いている間、皆さんは時々笑いを見せたり、質問したりして、とても和気あいあいとしていました。保護活動が、町全体に気持ち良く受け入れられ広がっていくようすに感動していました。うちの両先生は以前も来ていて悔しさ倍増の表情でした。
また学習会をした部屋がなんとすべて木でできている部屋で、机も180度回転すると床にしまえるようになっていて、神楽の演示場になるとのことに驚いていました。(机は学習会が終わった後、市民の会の方が、試していらっしゃいました。この会のメンバーはみんないい年して自分で試さないと気が済まない方たちばかりです。)しかもその木が地元岡山産であることにも驚いていました。
1.先生も生徒も町の人も町長もみんな「自然そのものの大切さ」を当たり前のように受け止めていて、スイゲンゼニタナゴの保護活動というよりも、地域の自然やつながりのために、楽しみながら活動しているな、と感じました。本当にうらやましいです。
2.こういう話を聞くと顧問のO先生が「お前らも月曜日からグランドに穴掘ってこい」などと言い始めそうな気がしてなりません。どうかそうなりませんように。幸いなことかどうかは分かりませんが、私たちの学校は小高い山の上にあります。岩盤も硬く、そうそう池は掘れないとのことでした。
3.F先生は「自分が密猟者と間違えられた」話をこれまで一度もしてくれていませんでした。その場面が見たかったし、聞いてみたかったです。
次は、昼食のようすを紹介します。
この文は、高2女子部員が書きました。
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