盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
バスツアー第1目的は、スイゲンゼニタナゴの保護活動をされている岡山の高校の先生との交流です。校内の保護・繁殖池を見学しました。なんと、2つの池がありました。
1つは、ひょうたん池と言うそうで、50年ほど前に作られ、ほぽ陸地化していたものを掘り返し、池として復活させ、用水路ともつなげ、なるべく自然に近づけた形にするため、深みや浅瀬を作り、水も循環させていました。
もう1つはユニバーサルデザインの池です。こちらもさまざまな最先端かつ人にやさしい工夫に満ちていました。
どちらの池でも「自然状態に近い形でスイゲンゼニタナゴの繁殖を目指す」そして「万が一自然界のスイゲンがいなくなってしまっても種内の遺伝子の多様性を残す」という強い意志と情熱にあふれていました。
ひょうたん池のビオトープではザリガニやカエルを池の外に出すために水をほとんど抜いていて、この時期深みで隠れているスイゲンゼニタナゴの姿は確認できませんでした。通常池には、スイゲンゼニタナゴやヨシノボリ類、産卵母貝のイジガイやマツカサガイがいるそうです。
浅場をつくるための作業の途中でした。うちのサポーターと同じで休日、その先生もせっせとお魚と戯れるタイプのようでした。
池のすばらしさと取り組みのすごさに圧倒されていました。また、そうした設備をつくるための協力や資金を快く支えている行政や学校にも感動しました。
ユニバーサルデザインに配慮した池は、高校生たちが廃材などを利用し、設計したそうです。池の中央あたりでは、少しかがむと楽に池の中に手をつけられました。とっても冷たかったです。池の近くにテレビがありました。それはなんと、水中カメラで撮影した水中の魚の様子を24時間見れるテレビだそうです。顧問の先生やスイゲンゼニタナゴを守る市民の会の皆さんも驚いていました。フナ、メダカが池の中にいるそうです。
うらやましいの一言に尽きます。
この文は高1部員が書きました。
次回は、この先生の保護活動の苦労話を報告します。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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