活動レポート

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広島県レッドデータ指定種の生息確認⑨ タビラクチ

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2013年12月23日

実施場所:

備後地域の干潟

参加メンバー&サポーター数:

2人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 タビラクチは、広島県レッドデータ2011において、絶滅危惧Ⅰ類、国では絶滅危惧ⅠB類とされている。この日の干潟調査では、キセルハゼの生息の確認が主たる目的で、一人のサポーターが順調に2尾採取し終えていたころ、もう一人は干潟の泥に埋まり、悪戦苦闘していた。「腰深くまで埋まって何探しょうるんかな」と500m離れた場所で見ていたらしい。泥から脱出するためにあくせくしていたとは言いたくないが、全身泥だらけで戻ったのでバレバレである。
 ほんま今日で「今年の調査納め」とお互い決めていただけについとらんなあ。と、フラフラになりながら浅場を探った。潮が満ちていく。エビや魚も流域を登り始める。網の向きを逆にする。干潟での採集のコツの一つである。

参加者のようす

 「もう上がるで、記録も撮らんといけんし」「いや、先に行っといて、エビがたくさん入りだした」「分かった」「おおっ、何かとれたで!」「やっとキセルハゼ採れたん?」「うんにゃ違う!縦線がある、今までのと違う」「うそじゃろ?老眼じゃけえなあ」「チクゼンハゼでもない・・・」「見せてみ、うわあ、タビラグチじゃが!」ということで、土壇場で春から探し続けてきたタビラクチが、私のヘロヘロの網(網も泥脱出の際穴だらけになっていた)に入ってくれた。どちらのサポーターにも幸運が訪れたということでめでたしめでたし。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.まるでカエルのような口と目、縦線と横帯のコントラスト、遊泳能力のなさそうな小さなひれ、変わった形のハゼである。このスタイルは、やはり特定の環境に適応した結果といえそうだ。つまり環境変化に弱い魚だと感じた。
2.日本固有種であり、ずいぶん前から生息していると聞いてきた。いつか採りたいね、と言い合っていただけにとてもうれしかった。
3.この干潟には、まだまだいろいろな通し回遊魚・汽水魚がいそうだ。私たちは、浅場のごく一部について調べたにすぎす、もっともっと知りたくなってしまう。今年中にまた行く気がする。

その他

 今回の写真も背景を写していないものにしています。ヒナハゼがペットショップに売っているのと同様に、こうしたデータを悪用して商売にしようとすることもたびたび見てきました。
 また、興味だけで採集に行くと大変危険です。泥からの脱出方法など知らずに行くと命に関わります。

サポーターの皆様、寒い時期の水の中での格闘お疲れ様でした。でもその甲斐あって素敵なクリスマスプレゼントを貰いましたね。環境変化に対して脆弱な種をどのように保護していくか。心無い商人への対応と同時に私たち自身も考えていかなくてHなりませんね.今後の活動にも期待しています。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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