盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
今回は真冬の川に採集に行きました。創部以来、十数年ぶりの試みです。12月半ばだけにとても寒い中での採集でした。サポーターが「この日の活動は自分たちで決めていいよ。」と言ってくれたので、話し合った結果、冬の時期に淡水魚がどうなっているか調べようということで、6月に調査した場所へ行きました。
サポーターとしては、「冬は冬眠」「個人研究のまとめ」という結論を持ってくると信じていたらしく、「げっ!」という鳴き声を出していました。
採集は3班に分かれて行いました。みんな採集もとても上手になっていて、想像以上にたくさんの種類の魚を確認できました。また、新しいことが分かったりしてサポーターとともにはしゃぎました。
途中からみぞれが降り始めるほど寒く、採集後の現地での学習会では寒さでみんな震えていました。あまりにも寒すぎて尿意を我慢できなくなった男子が続出しました。胴長をはいていると暖かいのですが、トイレの確保が大変でした。
1.今回採れた魚は、ゴクラクハゼ、ゼゼラ、タモロコ、コウライモロコ、ニゴイ、オイカワ、カマツカ、メダカ、シマヒレヨシノボリ、ギンブナ、カワヒガイです。まさかこの時期に、こんなに多くの種類の魚が採れるとは思っていませんでした。
2.多くのゴクラクハゼの幼魚がこの時期に川をのぼってくるのをはじめて確認できました。元々は数が少ないはずです。
3.ゼゼラは、普通産卵を終え死んでしまう時期ですが、1尾大型の個体が採集できました。このサイズは久しぶりに会いました。このことは、「県絶滅危惧種の紹介シリーズ」でまた書いていきます。
寒い中頑張った私たちへの少し早めのクリスマスプレゼントなのか、現地学習会のときにとてもきれいな虹がでました。
不機嫌だったサポーターもゴクラクハゼやゼゼラを確認できて、すっかり上機嫌になりました。本当に幼い子どもと一緒です。
なお、この報告は高2女子のYH部員が書きました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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