盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
広島県の絶滅のおそれのある水生生物を約20種ほど展示した「幻の水族館」には、2日間で700名を超える方に見に来ていただきました。昨年の感謝祭より地味な展示なのに、来場者は多くなりました。とてもうれしかったです。
エスコートのため部員全員大忙しのまま、片づけに突入。くたくたです。でも、すがすがしい疲れです。翌日は、学校は代休だからです。
ただ、本当に疲れたのは「展示されていた生物たち」です。すぐに元の生息場所に、休みを利用して戻してやることにしました。
「だれか、一緒に逃がしに行かんかあ!」「・・・・・・」何という薄情な部員たちでしょう。結局、付き合ってくれたのは1人でした。
サポーターの1人は、山の渓流へと、アカザ・オヤニラミなどの魚たちと、2ケ所で採集してきたトノサマガエルを遺伝子の混雑が起きないように別々のタンクから逃がしてきました。200Km以上走りまわりました。
もう一人のサポーターは、海の河口域へ、チワラスボ・エドハゼなどの魚たちを、もう一度撮影記録してから放流しました。感謝祭の前日にやっと採集できた魚もいたため、十分な記録を残せていなかったからです。
1.酸素の出る石や小さなビオトープとか、飼育できる工夫はできるだけしたつもりでも、やはり絶滅危惧種の飼育は難しい。どんどん弱ってしまう。環境変化に弱いことを痛感した。
2.そんな絶滅危惧種の生息地もせまく、結果的に広島県東部を転々と走りまわることになった。
3.日頃、指導している部員たちも疲れ果てたときは、本当に冷たいことがよく分かった。この仕返しは、いつか必ず・・・
部員たちが、感謝祭でのさまざまなようすを報告する、と言っていたまま、試験に突入し、試験後すっかり冷めてしまったため、報告が遅くなりました。申し訳ありません。
一応、絶滅危惧種の管理は最後まで責任もって行ったことを報告します。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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