盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
文化祭1日目。広島県レッドデータ2011にリストアップされている淡水・汽水魚37種のうち、備後地方で自分たちで生息を確認してきた20種を展示していきました。上流域から中・下流域、干潟と流れに沿って水槽を並べていき、それぞれの生息状況や特徴などについて説明文をつけていきました。
この夏の大雨・洪水の影響で、どの流域で河川形態が大きく変化していて、魚の数も春に比べてすっかり少なくなっていて、生体そのものを展示できない種も数種でてしまったのは残念でした。
来場して下さった方々に「よかったら説明しましょうか?」と部員たちがエスコートしていきます。じっくり手作り水族館を見て回りたい方には、いつでも説明ができるよう部員たちがちらばっています。他にもいろいろな役割を交代しながらやっていくため、空き時間がほとんどない状態です。説明の中心となるのは2点あります。こんなにも多くの生き物がわずか50年ほどの間に絶滅の危機にあることへのむなしさと、実際に絶滅の危機にある生き物を見ても判別しにくく、環境の悪化に気付かないということです。みんなくたくたになるまで説明していました。
1.例年に比べ、とても地味な展示になってしまった。それは、絶滅の危機にある生き物を生かしたまま展示するため、数多く集めることはできないことが大きな理由だ。しかも、エドハゼ・チクゼンハゼなどやタモロコと他の~モロコと名のつく魚など、地味で見分けがつかないことも影響したと思った。
2.たくさんの人が説明に感動してくれ、こんなにもたくさんの種類が福山市にいること、それを調べていることをほめてくださった。
3.展示終了後に、もとの生息地にもどすところまでやりきらなければならないと思った。
小さな魚の展示のために、今回は初めて水盆と酸素の出る石を使ってみた。エアレーションを使うと、魚そのものがじっくり見られなくなるからである。この工夫はとても役立った。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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