活動レポート

活動レポート

広島県レッドデータ指定種の生息確認その6「ウキゴリ」

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2013年09月24日

実施場所:

芦田川

参加メンバー&サポーター数:

6人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性
  • イベント・交流会 イベント・交流会

SDGs:

活動内容

 今年の秋の文化祭も直前となりました。今年は最近出版された「広島県レッドデータ2011」に指定されている水生生物について、その生息地を確認し、飼育・観察しながら展示して、多くの人たちに見てもらうことをテーマにしています。絶滅のおそれがある生き物なのでできるだけ少しだけ、しかも直前に採集し展示していきます。
 この日は、要注意種に指定されているウキゴリを、採集にでかけました。6月頃に幼魚がさかのぼってきていたあたりを中心にサポーターの一人が向かい、部員4人ともう一人のサポーターが田んぼに広がる用水路へと向かいました。どちらの地点もいつも魚が多く見られる場所です。

参加者のようす

 どちらの場所も魚の姿は本当に少なく「なんでこうなるの!」と欽ちゃん跳びをしたくなるほどでした。それでもけん命に魚の採集を続けました。部員たちグループは結局タモロコ・コウライモロコ・オイカワなどを手に入れただけで、うなだれつつ戻りました。その魚たちだけでも展示には貴重だからです。魚と魚を比べて見てもらえるからです。と、1年生部員がバケツを持ったまま田んぼへ・・・。肩を泥だらけにした彼の第一声は「大丈夫です! 魚はこぼしていません!」大笑いをしました。彼は一人前の部員になりました。
 一人で出かけていたサポーターの方は2匹のウキゴリを採集でき、目的は果たせたのですが、浮かぬ顔のまま。やはり相当ひどい状況だったみたいです。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.例年、魚の増減は見られますがこんなにも少ないとなると、展示どころか、その種の生存にも関わるのではと思うほどでした。
2.大雨・洪水の影響だけならば、いずれまた回復する日もくるでしょうが、川底の変化が大きければ淡水魚の産卵に大きな影響が起きることになります。これからも調べに行きます。
3.文化祭の展示は、おそまつに見えても一種2匹までしか水槽に入れないことにしました。酸素の出る石などを使ってできるだけ見えやすく工夫しながら進めています。
4.レッドリストをあらためて確認すると福山市だけで県のリストの75%近くの淡水・汽水魚がいることになります。福山市の自然のすごさをあらためて感じました。

その他

 文化祭まであと4日。しんどいときに活動報告は息抜きになります。ありがたいことです。

盈進中学高等学校 環境科学研究部の皆さんこんにちは!
ウキゴリの採取、ご苦労様でした。国(環境省)や都道府県(広島県など)はレッドリストを公表し、またレッドデータブックを作成していますね。普段、TV等のニュースにはなら
ないですが、日本の在来種が、減少・絶滅していくのが当たり前になって来ているようですね。
ウキゴリの採取の個体数がすくなかった原因は、何でしょうか。一番考えられるのが、産卵場所や日常の生息・生育場所の破壊ですね。或いは、農薬汚染も考えられますね。お寄せ頂いた報告書には「要注意種」に指定されている、とありますが、県のレッドデータブックでは、今は「準絶滅危惧種」として、掲載されています。何らかの原因で、「絶滅の進行度合い」が加速したのではないかと危惧します。原因を取り除いたり、保全対策を行うと、危険度が低いランクへと移行することもあります。文化祭の展示では、「種の絶滅」についての発表や、議論もされるのでしょうか。来年度の文化祭では、ウキゴリが増えていることをお祈りしています。ガンバッテ下さい!
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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