盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
秋の文化祭「広島県の絶滅の危機にある水生生物」展に向けて、展示の準備を進めるためにミーティングをしました。滅びかけていつつ、あまり知られていないままの水生生物を展示する以上、できるだけ飼育によって死んでしまわないよういろいろな飼育の仕方について調べてみました。
特に、今回は汽水域の軟泥部に生息するチワラスボをどのように展示するかが大きなテーマでした。この種は広島県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されていて、6月に2回、県東部の干潟で数個体採集し生息を確認しています。
インターネットで調べたり、かつて「九州のある高校でそのまま金魚ばちみたいなものに入れて展示していた」という経験を語ってくれたりする中で、「泥の代わりに柔らかい人工海水ゼリー」を作り、その中で飼育・展示するという方法を入手できました。この方法は、いろいろメールでお願いする中で、岡山理科大のK先生が「どこかでみたことがあるよ」と教えてくださったのです。塩分濃度は1.8%程度、あとはゼリーの固さの調節で済むということで、挑戦してみることになりました。みんな「透明な泥中に住ませる」というアイデアに驚いていました。
1.発想は自分たちだけで考えていても浮かばないし、インターネットや資料だけではなかなか詳しいことは分からないので、人と人のつながりは本当に大切だと思った。
2.方法を紹介して下さった岡山理科大のK先生も私たちの今回のテーマに対する考え方にすごく賛同して下さった。自然保護を机で理論だけで考えるより、じかにいのちにふれる機会をつくることの大切さをあらためて感じた。
明後日から1泊2日の合宿です。1年に1度だけ、泳げて水中がしっかり見えるきれいな川へとでかけます。毎年、サポーターが一番はしゃいで怪我をしています。
今年は、どうなるでしょうね。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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