活動レポート

活動レポート

広島県レッドデータ指定種の生息確認その4「チワラスボ」

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2013年07月31日

実施場所:

盈進中学校理科室

参加メンバー&サポーター数:

13人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 秋の文化祭「広島県の絶滅の危機にある水生生物」展に向けて、展示の準備を進めるためにミーティングをしました。滅びかけていつつ、あまり知られていないままの水生生物を展示する以上、できるだけ飼育によって死んでしまわないよういろいろな飼育の仕方について調べてみました。
 特に、今回は汽水域の軟泥部に生息するチワラスボをどのように展示するかが大きなテーマでした。この種は広島県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されていて、6月に2回、県東部の干潟で数個体採集し生息を確認しています。

参加者のようす

 インターネットで調べたり、かつて「九州のある高校でそのまま金魚ばちみたいなものに入れて展示していた」という経験を語ってくれたりする中で、「泥の代わりに柔らかい人工海水ゼリー」を作り、その中で飼育・展示するという方法を入手できました。この方法は、いろいろメールでお願いする中で、岡山理科大のK先生が「どこかでみたことがあるよ」と教えてくださったのです。塩分濃度は1.8%程度、あとはゼリーの固さの調節で済むということで、挑戦してみることになりました。みんな「透明な泥中に住ませる」というアイデアに驚いていました。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.発想は自分たちだけで考えていても浮かばないし、インターネットや資料だけではなかなか詳しいことは分からないので、人と人のつながりは本当に大切だと思った。
2.方法を紹介して下さった岡山理科大のK先生も私たちの今回のテーマに対する考え方にすごく賛同して下さった。自然保護を机で理論だけで考えるより、じかにいのちにふれる機会をつくることの大切さをあらためて感じた。

その他

 明後日から1泊2日の合宿です。1年に1度だけ、泳げて水中がしっかり見えるきれいな川へとでかけます。毎年、サポーターが一番はしゃいで怪我をしています。
 今年は、どうなるでしょうね。

(4/4)なお、国の法律で「特定外来生物被害防止基本方針」というものがあって、カダヤシやオオクチバス等が対象になっていて、「飼育・栽培・保管・運搬・輸入・譲渡・野外放出・植栽・播種」等、屋外で拡大する恐れのある行為が禁止されています。特定外来生物を飼育しようとする場合は、特別の注意が必要になると思います。県などの専門家に相談されることをお勧めします。
いろんな資料がインターネットにありますね。
皆さんの知見をさらに広げるためですが、2つだけご紹介しましょう。
①「レッドデータブックひろしま2011」
 http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/eco/j-j2-reddata2-index2.html
②環境省の報道発表資料(平成25年2月1日 第4次レッドリストの公表について)
 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16264
既にご覧になっているとは思いますが、もう一度確認されるといいと思います。
皆の活動を心から応援していますよ。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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