盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
今年もお別れ会を兼ねて、魚類自然史学会へ参加・発表をしに出かけました。今回は、兵庫県明石市にある神戸学院大学で2日間合計20の研究発表が行われました。1日目は、12の研究発表を聞きました。本で名前をよく見る学者の先生たち、博物館などの研究員さん、たくさんの大学生たちに囲まれながら、緊張した時間を過ごしました。魚類研究を進めていくときの方法や保護活動をする上で重要な視点など、たくさんのことが学べました。もちろん受付にすぐ向かい、一番前の席をキープしたのはサポーター2人です。自分たちの研究発表は2日目に行われることになっています。
サポーター2人は本当に安上がりな旅行が好きみたいで、団券を使いJRの普通列車での移動です。「若い連中に贅沢を覚えさせる訳にはいかない」のと「山陽地方の希少な淡水魚が生息する河川をじっくり見られる」のと「大体長い時間使った方が安いのは普通あり得ない。お得じゃ!」が理由だそうです。大学までバス移動も含め4時間かかりました。
しかも、学食で食事と言っていたのに「閉まっとるな」の一言でコンビニ行き。発表が始まる前にクタクタです。
しかし、こんな機会に眠るのはあまりにもったいないので必死になって聞きました。サポーター2人は、たくさんの書物を買い込み、いろんな先生たちと話し込み、発表に何回も質問するなど、一番はしゃいでいました。
今日の発表の中で、次の2つが特に興味深かったです。
1つは、「バラタナゴ類のホルモン注射による人工受精の方法」についてです。クラブのサポーターが中心に続けているスイゲンゼニタナゴの人工受精と継代飼育も遺伝的偏りからか受精・発生率が落ちてきつつあるからです。この発表を聞いて、受精の時期・回数をうまくコントロールできるかもしれないなと思いました。
2つは、「小豆島の淡水魚相」についてです。日本列島にどのように淡水魚が分布を形成してきたのか、興味深く聞かせていただきました。
やっぱり学名や専門用語が飛び交い、とっても難しかった。しかし、研究の進め方や発表の仕方など、たくさんのことを経験できたと思った。
ただ、この後、山陽電車に乗って5駅離れた「明石少年自然の家」まで移動しないといけない。約束の時間はとうに過ぎている。夕食は牛丼屋さんしか道はなくなった。
今回は、高校男子部員が書きました。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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