盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
毎年恒例の「個人研究」が始まりました。野外活動が難しい冬の時期を利用して、それぞれが調べたいテーマで、観察や実験・ちょっとした発明を研究し、3学期にパワーポイントを使って発表をしていきます。
テーマは、自然科学分野であれば何でもOK。ただし、感覚的な判断や個人の好みにもとずくものではなく、だれもがはっきりと納得できるような数値化や映像化を必要とします。
中学1年部員は初体験です。先輩たちの指導を受けながら進めていきました。
それぞれパソコンに向かい、家で調べてきたテーマを、サポーターがあらかじめ用意しておいたパワーポイントの「基本フォーム」に打ち込んでいきます。テーマ・目的・仮説・準備物・方法・実験観察のようす・結果・考察・結論・課題・反省・謝辞の順に作成していけば自然と研究がまとまるようにしています。
さっそく1年部員が「楽しい魚とりの方法」というテーマで作成を始め、「そんなん、楽しいかどうかどうやって数量化するんな!」と先輩女子部員に突っ込まれていました。
サポーターがいたずらで1年部員のフォームに入れていたふざけたテーマだったため、本人はきょとんとしていました。
すまん、すまん。
1.自然体験から学ぶことは本当にたくさんあります。感性を磨いていくのも自然体験ぬきでは考えられません。生態系の中の生き物たちとじかに触れ合わなければ、ただの理屈屋さんになってしまいます。
2.ただ、いくら感性が磨かれても、感情的に伝えるだけでは自然保護の思いは広がらないことは痛いほど味わってきました。きちんと「正確な情報として整理する方法」を身につけておかなければ、いろんな人に納得してもらうことはできないと思っています。
3.冬は、自然保護活動を停止する時期ではなく、活動をしっかり整理・分析していく力をつけていく時期だと考えています。
部員たちが年々成長してくれるため、サポーターは結構ひまです。研究発表会のときの評価採点用紙と賞状の準備をしておけばいいだけです。評価は基本的に部員・観客(校長先生など偉い方々や保護者・友人たちなど)全員でします。
ちなみに昨年の最優秀賞は「エコ掃除術に関する実験と考察」、一昨年は「茶柱に関する実験と考察」でした。今年も楽しみです。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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